国慶節とは、日本でいう建国記念日にあたる、中国の休日だ。由来は、1949年10月1日に天安門広場で中華人民共和国の建国式典が行われ、毛沢東により中華人民共和国の成立が宣言されたことによる。(由来はwikipediaより抜粋)毎年1週間ほど役所も企業も学校も休みとなり、それぞれの故郷に里帰りしたり、旅行に行ったりして過ごすのだ。

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日本経営管理教育協会が見る中国 第280回--廣井正義(日本経営管理教育協会会員)

毎年10月1日は国慶節

 国慶節とは、日本でいう建国記念日にあたる、中国の休日だ。由来は、1949年10月1日に天安門広場で中華人民共和国の建国式典が行われ、毛沢東により中華人民共和国の成立が宣言されたことによる。(由来はwikipediaより抜粋)毎年1週間ほど役所も企業も学校も休みとなり、それぞれの故郷に里帰りしたり、旅行に行ったりして過ごすのだ。

 私が中国にいた頃には、私は帰国せずに国慶節を満喫するのが好きだった。そして、国慶節明けの挨拶はいつも「国慶節快楽(国慶節おめでとう)」と、会社の朝礼等であいさつを行い、国慶節を一緒に祝ったり、「帰省から戻ってきた社員達にまた一緒にがんばろう」と掛け声をかけたものだ。

今はメールで挨拶

 もう帰国してほぼ丸4年になる。その間、一度だけ中国に仕事で行って、特に仲の良かった中国人の社員には会ったが、最近はめっきりご無沙汰だ。しかし、今年もやはり10月1日には当時の社員数名に「国慶節快楽!」とメールで挨拶、私の近況を知らせたり、彼らの仕事ぶり、生活ぶり、家族の状況等を聞いたりしている。

 そして今年も全員からメールで返信が来た。みんな一様に、「メールをもらって感激した。メールが来ているのを見て、うれしくなった」等々、私のメールを歓迎してくれている。そして、ひとりを除いて既に違う会社に転職しているのだが、それぞれみんな頑張っているようだ。中には景気が悪くて出張が少なくなって内勤ばかりだとか、売上が悪くて利益も出ないようだとの報告もあるが、仕事がうまくいって部下も増えたとか子供が出来たとか嬉しい話もある。そして、みんな同じように、「今度はいつ来るんだ、また一緒に酒を飲もう、ご飯に行きたい」とか、「中国にはいつ進出するのだ?そうなったらまた一緒に働きたい」とか、嬉しい言葉も並んでいる。

メールではいつもつながっている

 国慶節に限らず、春節もいつもメールを送っている。そういうつながりが今でも続いているのはいいことだ。しかもたまには写真も送ってくれるのだ。彼らの成長ぶりが写真でもよくわかる。こういうつながりは大切にしたいと思うし、これからも多分続けていくと思う。そして、いつの日かもう一度彼らと一緒に仕事ができる日が来ればいいなと思うのだ。日中の関係がギクシャクしてもう1年以上経つが、我々の関係は不変なのだ。また、近いうちに以前のような関係になることを願うばかりである。(執筆者:廣井正義・日本経営管理教育協会会員 編集担当:水野陽子)