『やべっちF.C.』で名波と対談した内田「日本代表で長谷部さんを助けたい」

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 7月28日(日)深夜に放送されたテレビ朝日系列『やべっちF.C.』で、シャルケに所属するサッカー日本代表DF内田篤人と、同番組解説者の名波浩(元日本代表)の対談が放送された。

 テレビ朝日の番組担当者によると、昨年10月に発売されたサムライサッカーキング Oct.2012号に掲載された内田のインタビューがきっかけで実現したというスペシャル対談では、互いに質問をし合うなど、積極的な意見交換が行われた。

 名波氏は、内田の守備面での成長に注目し、「ディフェンスが変わった。以前は、半テンポ遅いがために足を出してコーナーキック。今は、その判断が半歩速いので、スローインになっているシーンが多い」と分析。内田も「相手との距離もありますし、ドイツだといけちゃうんですね。遠慮なく、後ろのことは気にせず。『目の前のやつに負けなきゃいい』。シャルケに行ってからは、ボールを奪う意識はすごいあるんですけど、『守る』よりはボールを奪わないと僕らのボールにならない。守るというより、ボールを奪いに行く守備がすごい大事だなと思う」と守備に対する意識の変化があったと答えている。

 内田も「監督とか、やらないんですか?」と、地元静岡の先輩に質問すると、名波氏は「監督やりたいんだよ。オファーがないんだよね(笑)」と冗談を交えつつ、監督就任希望の意思を明かした。

 サッカーで悔し泣きしたことがあるかを問われた内田は、「悔し泣きはないですね。(コンフェデ杯の)イタリア戦とか、(吉田)麻也とかは結構落ち込んでいたんですけど、僕はこうやっている間にシャワーを浴びて、帰ろうみたいな」と、自身の気持ちの切り替えの早さを主張する一方、「高校3年の選手権で負けた時ですね。あれが一番泣いたし、今でも一番悔しい。それがモチベーション。恥ずかしいぐらい泣きました。藤枝東高校に負けたんですけど、あれは今でもめちゃめちゃ悔しい。(静岡県大会)ベスト8で負けました。選手権よりもっと大きな大会も出ていますし、チャンピオンズリーグもありますけど、一番悔しいのは、根っこがあそこですね」と思い出を語っている。

 日本代表でも中堅と言われるような位置になったことについて内田は、「何かこう、上が少なくなってきて僕が真ん中くらいで。少しずつ自分がやらないといけないとか、チームのことを考えなきゃいけないということはある。僕は『長谷部さんを助けたい』という感じです」とコメントすると、「代表には我が強い人もいますし、自由な人もいて、それを全部まとめるっているのも長谷部さんだけでは難しいですし、下過ぎず、上過ぎず、年齢的な僕とかが、ちょいちょいって。雰囲気があまり良くない時があるんですよ。試合前とか。監督とかも怒ったりするんですけど、そういう時は、長谷部さんの表情を見ながら、監督の表情を見ながら、『怒ってんな』とか。アップの時に、リフティングして遊んでいるやつがいるんで、『あんまり、やんな』って。『怒られるぞ』って」と話し、「(空気を)読むようにしている」と、心境の変化を告白している。