専門誌がAKBとエヴァに取り組む意図とは:月刊販促会議の場合/金森 努
今月号はAKB48。来月はエヴァンゲリオン。何の話題かといえば、「月刊販促会議」の特集記事である。同紙はれっきとした販促・イベント・SP(Sales Promotion)の専門誌である。その証拠に、AKB48の前の特集は「ネット×リアルの集客・販促」だったり、「シニア市場のプロモーション」だったり、と専門誌らしいカタイ切り口に徹している。アイドルやアニメを特集に据えた意図は何だろうか。
月刊「販促会議」
http://www.sendenkaigi.com/books/back-number-hansokukaigi/867
販促会議の記事はキャラクタータイアップ販促特集第1弾として、「検証!AKB48起用プロモーションの効果」という特集になっている。来月はそのキャラクターがエヴァンゲリオンだというわけだ。表紙には元AKB48メンバーの前田敦子が微笑んでいるが、内容はしっかりと販促の専門記事が並んでいる。
■手に取らせてこそ
「出版不況」ともいわれる昨今だが、雑誌の落ち込みはその中でも特にひどいという。その原因は消費者の活字離れやネットメディアの台頭など諸説があるが、いわゆる「雑誌離れ」は確実に進んでいる。その環境下では、専門誌といえども「まず、手に取ってもらえること」を考えなくて部数は伸びない。定期購読者以外への拡販効果を狙ったのが販促会議の意図であることは間違いない。消費者の態度変容モデルである「AIDMA」で考えれば、A(Attention:注目喚起)→I(Interest:興味喚起)までをまずは獲得する作戦だ。
だが、いくら興味を持って手に取ってもらっても、購買行動=A(Action)まで至らなければ意味がない。果たして、どのようなターゲットを想定してD(Desire:欲求喚起)→M(Memory:記憶)→A(Action:購買行動)とAIDMAを進ませようと考えたのであろうか。
■専門家だって趣味がある
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販促会議の記事はキャラクタータイアップ販促特集第1弾として、「検証!AKB48起用プロモーションの効果」という特集になっている。来月はそのキャラクターがエヴァンゲリオンだというわけだ。表紙には元AKB48メンバーの前田敦子が微笑んでいるが、内容はしっかりと販促の専門記事が並んでいる。
■手に取らせてこそ
「出版不況」ともいわれる昨今だが、雑誌の落ち込みはその中でも特にひどいという。その原因は消費者の活字離れやネットメディアの台頭など諸説があるが、いわゆる「雑誌離れ」は確実に進んでいる。その環境下では、専門誌といえども「まず、手に取ってもらえること」を考えなくて部数は伸びない。定期購読者以外への拡販効果を狙ったのが販促会議の意図であることは間違いない。消費者の態度変容モデルである「AIDMA」で考えれば、A(Attention:注目喚起)→I(Interest:興味喚起)までをまずは獲得する作戦だ。
だが、いくら興味を持って手に取ってもらっても、購買行動=A(Action)まで至らなければ意味がない。果たして、どのようなターゲットを想定してD(Desire:欲求喚起)→M(Memory:記憶)→A(Action:購買行動)とAIDMAを進ませようと考えたのであろうか。
■専門家だって趣味がある
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