北朝鮮の労働新聞は13日、「国内外の全同胞の力を合わせて、日本の再侵略策動を排撃し、国の平和と祖国統一の新たな地平を開いていこう」と題し、祖国解放67周年に際して国内外の全ての同胞に送るとした共同要請文を紹介した。

 同紙は、冒頭で朝鮮民族は日本帝国主義の侵略を退け、自主独立の未来を迎えた時から67年という歳月が流れたと説明。しかし、20世紀初頭に始まった日本帝国主義の侵略戦争と植民地支配の魔の手は、世紀が変わった今日でも続いているとし、分裂と対立に汚された悲劇の歴史は、世紀を超えて持続していると批判した。

 日本は私たちの国への侵略戦争と植民地統治時代に敢行したすべての犯罪について謝罪し、賠償しなければならないのに、それを行わないばかりか、むしろ侵略の歴史やさまざまな犯罪をわい曲し、上書きしようとしていると指摘した。日本は、昨年にはわが国に対する植民地統治を正当化し、日本軍性的奴隷問題と関東大震災当時の朝鮮人大虐殺という蛮行を削除した教科書を検定に通過させた。これは、日本の侵略戦争と反倫理的犯罪行為の隠ぺいだと非難した。

 日本は過去の侵略戦争と植民地統治に対する謝罪と賠償なしでは、どこの国とも平和、協力の関係を結ぶことはできない。そして、日本当局は在日朝鮮人に対するあらゆる敵対行為と民族差別策動を直ちに中止し、在日同胞の人権や生存権、民族教育の権利を優先的に保障しなければならないと強調。

 また、竹島問題では、日本は時代錯誤的な妄想から脱して、その主張を直ちに撤回すべきであり、平和憲法改正や自衛隊の海外進出など、朝鮮半島の東北アジアの対決の場にするすべての策動を直ちに中断しなければならないと指摘した。

 一方、今では北南間の対話はもちろん、民間級の交流と協力さえ完全に停止され、鋭い軍事的対決の機運がこの地を重く覆っていると状況を解説。しかし、どのような難関や障害も、和解や団結、平和統一への民族史の確実な流れを決して止めることはできない。対決と戦争の危険を解消し、平和と統一の新時代を開いていくためのすべてのカギは、北南共同宣言の尊重と履行にあるとの見方を示した。

 最後に、国内外の全同胞よ、われわれみんなで力を合わせて戦争の不安がなく、統一の歓喜と激情的に満杯になった第2の6.15統一時代を開拓していこう。北南共同宣言の旗のもとに固く手を取り合って、民族の和解と団結、平和と統一の新たな地平を力強く開いていこうと結んだ。(編集担当:李信恵・田口宏)