ソニーは2012年3月期に過去最大となる5200億円の最終赤字になるという見通しを発表した。また、国内外あわせて1万人の人員を削除するとの発表も行い大きなニュースになっている。いったい家電業界に何が起こっているのだろうか。

テレビが売れないからという報道もあるが、そもそもなぜ売れなかったのか。

日本製の技術の高さには定評があるが、近年では海外のメーカーのものも質があがっている。そのため値段の安い海外メーカーを選ぶ人も多い。この海外商品の質の向上には日本の技術流出も原因にあるのではないかという見方が強い。

また、家電は本来買い替えが頻繁なものではなく、1度購入した商品は5年や長いと10年もの間利用することができる。つまり、テレビを持っている人が次のテレビをなかなか買わないということは当たり前のことだ。

その他、消費者からの声では「インターネットTVなど特に必要ではない機能が多すぎるため買い替える気にならない」というものもある。

ソニーは経営方針についての発表会で、「ソニーは変わる」とをアピールした。消費者の声を聞きながら家電業界は立ち直ることができるのだろうか。