即席ソース焼きそばの調理手順 まずは、めんをバリバリ割るのがドイツ式
カップヌードル、袋入りのラーメンやソース焼きそばを、市中の食料品店で見かけることも珍しくなくなったドイツ。ドイツの店頭に並ぶ日本食品は、日本国内に比して数倍もすることが多いため、たまに贅沢品として買う以外は手が出ないことが多いのですが、普及度が高い即席めんなら、せいぜいひと袋70円程度(1ユーロ=110円換算)。悩まずにまとめ買いできる価格なので、和食が恋しくなると、即席めんを買いに走る筆者です。
こうした、日本発ブランドの即席めんの普及率上昇を大いに歓迎しつつも、なんとも納得できないのが、即席焼きそばの不思議な調理方法。袋の裏面にイラスト入りで書いてある調理説明を読むと、「おいおい、なぜこんな手順を踏むのよ?」と物言いをつけたくなる手順が記載してあるのです。
■ 即席ソース焼きそばの、ドイツ式調理手順
(1)フライパンにお湯を沸騰させましょう。
(2)めんを理想的な長さに調節するため、袋から取り出す前に、めんを両手で数回割りましょう。
(3)沸騰したお湯に、めんと乾燥野菜を入れ、水分がほぼ蒸発するまで2〜3分間ゆでます。
(4)さらに添付のソースを加え、水気が完全に飛ぶまで、全体をかきまぜたら出来上がり。熱々のところを召し上がれ!
製品によって多少ニュアンスの違いはあるものの、およそ上記のような調理手順が示してあるのが通常です。さて、ここで引っかかるのが手順(2)。一体、誰が何のために定めたのかわからない「理想的な長さ」に調節するため、めんを両手でバリバリ割っているイラストが、本日の画像でもご覧頂けると思います。日本人であれば、めんが切れてしまわないように、できるだけ慎重に扱うのが普通。逆にドイツでは、めんを割るどころか、「数回割りましょう」と指示されるのですから、結果的にめんがプチプチ切れ状態になり、「焼きそば」ならぬ「焼き切れそば」が出来上がってしまうわけです。
そもそもドイツ人は、スパゲティーは長いまま食べますし、中華レストランで出てくるめん類も、当然長いままサービスされてきます。家庭で調理する際も、めん類をあえて短く割ることはないというのに、なぜゆえ即席焼きそばのめんだけを短く、いや、理想的な長さに調節したがるのか、謎は深まるばかり。プチ切れのめんなど、ニッポンの焼きそばだと認めたくない筆者は、これからも、ドイツ式調理法の手順(2)を無視して作り続けます。できるだけ、めんが長いままの焼きそばを。
(柴山香)
■ 即席ソース焼きそばの、ドイツ式調理手順
(1)フライパンにお湯を沸騰させましょう。
(2)めんを理想的な長さに調節するため、袋から取り出す前に、めんを両手で数回割りましょう。
(3)沸騰したお湯に、めんと乾燥野菜を入れ、水分がほぼ蒸発するまで2〜3分間ゆでます。
(4)さらに添付のソースを加え、水気が完全に飛ぶまで、全体をかきまぜたら出来上がり。熱々のところを召し上がれ!
製品によって多少ニュアンスの違いはあるものの、およそ上記のような調理手順が示してあるのが通常です。さて、ここで引っかかるのが手順(2)。一体、誰が何のために定めたのかわからない「理想的な長さ」に調節するため、めんを両手でバリバリ割っているイラストが、本日の画像でもご覧頂けると思います。日本人であれば、めんが切れてしまわないように、できるだけ慎重に扱うのが普通。逆にドイツでは、めんを割るどころか、「数回割りましょう」と指示されるのですから、結果的にめんがプチプチ切れ状態になり、「焼きそば」ならぬ「焼き切れそば」が出来上がってしまうわけです。
そもそもドイツ人は、スパゲティーは長いまま食べますし、中華レストランで出てくるめん類も、当然長いままサービスされてきます。家庭で調理する際も、めん類をあえて短く割ることはないというのに、なぜゆえ即席焼きそばのめんだけを短く、いや、理想的な長さに調節したがるのか、謎は深まるばかり。プチ切れのめんなど、ニッポンの焼きそばだと認めたくない筆者は、これからも、ドイツ式調理法の手順(2)を無視して作り続けます。できるだけ、めんが長いままの焼きそばを。
(柴山香)