ヒントは“わらじ”から! 歩くと足が鍛えられるシューズ
運動不足を自覚して数年。ジムに通いたいと思い始めて、早数年。しかし、結論はいつも一つ。「時間が無いしな……」という現状に気付き、諦めるという流れに。「近所を30分くらいジョギングすればいい」と言われるかもしれないが、ぶっちゃけその時間も惜しい。第一、走ったらクタクタになって後の仕事に響くじゃないですか……(甘え)。
実は私みたいな人って、結構いると思うんです。そんな我々には、こんなシューズがありがたい。ミズノが3月10日より発売したのは、普段履いて歩くだけで足の筋肉が鍛えられるカジュアルトレーニングシューズ「Be(ビー)」(税込み12,600円)である。
このシューズ、なんと“わらじ”からヒントを得て開発されたとのこと。そうすることで指を使う構造にしてあり、普段履いて歩くだけで足の指、足の裏、ふくらはぎの筋肉を効率良く鍛えることができるというのだ。
……と言われても、どこがどうなって鍛えられるのか直に体験してみたい。実は2月末に「Be」試履会が開催されており、ここに私も参加してきました!
同社のプレスルームに到着すると、早速参加者に「Be」が手渡される。おぉ、これか。この新シューズを履きながら、まずは同社のランニングシューズ企画担当・中村さんの説明がスタートです。
「現在、健康志向が高まっている中で、特に30〜50代の年齢層の間で運動不足と感じている人が多いというデータもあります」(中村さん)
東京マラソンが開始された2007年に比べ、全国のランニング人口は1.5倍(約600万人→約900万人)に増加しているという。その一方、ランニングをしない人も当然いる。では、なぜランニングしないのか? ここで挙げられるのは「時間が無い」、「運動不足なので自信が無い」、「体力が無い」という、どうにも身に覚えのある理由たちだ。
そこで開発されたのは「日常をトレーニングにするシューズ」をキャッチフレーズにした、「Be」。通勤時や買い物のタイミングで履くだけで、トレーニング効果が獲得できるらしいのだ。では、どのような構造になっているのか。このシューズの設計の源にあるのは、あの“わらじ”である。
「わらじにはサンダルっぽいイメージがあると思うのですが、決定的に違うところがあります。それは“鼻緒の位置”です」(中村さん)
サンダルを思い出していただきたい。鼻緒は先端ではなく、その少し手前に位置しているだろう。結果、足の指はきちんとサンダルに乗る形となる。一方、わらじは鼻緒が完全に先端にある。これだと、指はソールから完全に出てしまう。ということは指がクイッと下がる形になり、自分の足の筋肉を使う準備ができる。また、指が下がることで歩きやすくなるという効果も出て来るらしいのだ。
そこで、この「Be」について。先ほどから私も実際に履いているのだが、指周りに違和感がある。どうやら、中敷きの指先部分に小さい段差を設けてるらしいのだ。こうすることで指が自然と地面に接し、歩行の際に地面をしっかりと捉えることができる。
「ただ、Beとわらじには明確な違いがあります」(中村さん)
それは、段差の距離に関して。わらじの段差は、大体7〜8ミリとなっており、指は接地しない。接地したとしても、踏ん張る必要はなかった。そして今回の「Be」なのだが、段差は4.5ミリに設定されており、指が下がった時に勝手に踏ん張ってしまう構造になっている。「Be」は、わらじよりも指を勝手に使ってしまうシューズである。
では指を使うと、何がいいのか? 実は“足の指を曲げるための筋肉”は、ふくらはぎや太ももにダイレクトに繋がっている。指を曲げたりすることにより、上記の筋肉が刺激されるそうなのだ。これぞ、「Be」の持つトレーニング効果。
「長く歩くと、普段使っていない筋肉に『あ、ハリがある!?』という感覚を与えることになると思います」(中村さん)
へぇ〜! でも、これは“論より証拠”でしょう。そこで、同所から代々木公園まで、「Be」を履きながらみんなでウォーキングしてみました!!
う〜ん、気持ちがイイな。今日は、たまのウォーキング日和。暖かい。そして、足取りは軽やか。ソール自体が薄くて屈曲性の良いものなので、非常に歩きやすくなっている。そして指先のスペースが広く取られているので、意識的・無意識的に足を“クイッ、クイッ”と動かしてみたりして。これなら、近所の買い物時なんかに重宝するだろう。このちょっとした時間が、そのままトレーニングに繋がるわけだから。
ちなみにこの日のウォーキングは、往復で約30分。正直、この短時間で筋肉のハリは感じなかったけど、もっと長い時間であるならば何かを感じるかもしれないな。
実は同社、ある検証を行っているという。4か月「Be」を履いた人と、4か月ミズノのランニングシューズを履いた人。両者の“地面を蹴る力”を測定したのだ。結果、前者の方が蹴る力が7%増加したとのこと。前者と後者の違いは、「Be」を履いたか履いていないかだけ!
「Be」を履く用途、ショッピングや通勤時やウォーキング……。様々あると思うのだけど、普段履きで効果を発揮してくれるのが嬉しい。なるほど、“日常をトレーニングにするシューズ”。言い得て妙です!
(寺西ジャジューカ)
実は私みたいな人って、結構いると思うんです。そんな我々には、こんなシューズがありがたい。ミズノが3月10日より発売したのは、普段履いて歩くだけで足の筋肉が鍛えられるカジュアルトレーニングシューズ「Be(ビー)」(税込み12,600円)である。
このシューズ、なんと“わらじ”からヒントを得て開発されたとのこと。そうすることで指を使う構造にしてあり、普段履いて歩くだけで足の指、足の裏、ふくらはぎの筋肉を効率良く鍛えることができるというのだ。
同社のプレスルームに到着すると、早速参加者に「Be」が手渡される。おぉ、これか。この新シューズを履きながら、まずは同社のランニングシューズ企画担当・中村さんの説明がスタートです。
「現在、健康志向が高まっている中で、特に30〜50代の年齢層の間で運動不足と感じている人が多いというデータもあります」(中村さん)
東京マラソンが開始された2007年に比べ、全国のランニング人口は1.5倍(約600万人→約900万人)に増加しているという。その一方、ランニングをしない人も当然いる。では、なぜランニングしないのか? ここで挙げられるのは「時間が無い」、「運動不足なので自信が無い」、「体力が無い」という、どうにも身に覚えのある理由たちだ。
そこで開発されたのは「日常をトレーニングにするシューズ」をキャッチフレーズにした、「Be」。通勤時や買い物のタイミングで履くだけで、トレーニング効果が獲得できるらしいのだ。では、どのような構造になっているのか。このシューズの設計の源にあるのは、あの“わらじ”である。
「わらじにはサンダルっぽいイメージがあると思うのですが、決定的に違うところがあります。それは“鼻緒の位置”です」(中村さん)
サンダルを思い出していただきたい。鼻緒は先端ではなく、その少し手前に位置しているだろう。結果、足の指はきちんとサンダルに乗る形となる。一方、わらじは鼻緒が完全に先端にある。これだと、指はソールから完全に出てしまう。ということは指がクイッと下がる形になり、自分の足の筋肉を使う準備ができる。また、指が下がることで歩きやすくなるという効果も出て来るらしいのだ。
そこで、この「Be」について。先ほどから私も実際に履いているのだが、指周りに違和感がある。どうやら、中敷きの指先部分に小さい段差を設けてるらしいのだ。こうすることで指が自然と地面に接し、歩行の際に地面をしっかりと捉えることができる。
「ただ、Beとわらじには明確な違いがあります」(中村さん)
それは、段差の距離に関して。わらじの段差は、大体7〜8ミリとなっており、指は接地しない。接地したとしても、踏ん張る必要はなかった。そして今回の「Be」なのだが、段差は4.5ミリに設定されており、指が下がった時に勝手に踏ん張ってしまう構造になっている。「Be」は、わらじよりも指を勝手に使ってしまうシューズである。
では指を使うと、何がいいのか? 実は“足の指を曲げるための筋肉”は、ふくらはぎや太ももにダイレクトに繋がっている。指を曲げたりすることにより、上記の筋肉が刺激されるそうなのだ。これぞ、「Be」の持つトレーニング効果。
「長く歩くと、普段使っていない筋肉に『あ、ハリがある!?』という感覚を与えることになると思います」(中村さん)
へぇ〜! でも、これは“論より証拠”でしょう。そこで、同所から代々木公園まで、「Be」を履きながらみんなでウォーキングしてみました!!
う〜ん、気持ちがイイな。今日は、たまのウォーキング日和。暖かい。そして、足取りは軽やか。ソール自体が薄くて屈曲性の良いものなので、非常に歩きやすくなっている。そして指先のスペースが広く取られているので、意識的・無意識的に足を“クイッ、クイッ”と動かしてみたりして。これなら、近所の買い物時なんかに重宝するだろう。このちょっとした時間が、そのままトレーニングに繋がるわけだから。
ちなみにこの日のウォーキングは、往復で約30分。正直、この短時間で筋肉のハリは感じなかったけど、もっと長い時間であるならば何かを感じるかもしれないな。
実は同社、ある検証を行っているという。4か月「Be」を履いた人と、4か月ミズノのランニングシューズを履いた人。両者の“地面を蹴る力”を測定したのだ。結果、前者の方が蹴る力が7%増加したとのこと。前者と後者の違いは、「Be」を履いたか履いていないかだけ!
「Be」を履く用途、ショッピングや通勤時やウォーキング……。様々あると思うのだけど、普段履きで効果を発揮してくれるのが嬉しい。なるほど、“日常をトレーニングにするシューズ”。言い得て妙です!
(寺西ジャジューカ)