特別感いっぱいのホットケーキ! 「マンガ皿」(8種)各2980円

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いまや日本を代表する文化のひとつであるマンガ。さまざまな表現技法により、時として現実以上の迫力を感じることもある。基本的なところでは、スピード感を増したり、視線を集めたりするための効果線。“キラキラ”、“ジャーン”などの効果音が有名だ。

そんなマンガ特有の表現方法を現実の世界に取り込んだらどうなるか? 無謀にも聞こえそうな取り組みだが、それを見事に形にしているのが今年誕生したばかりのプロダクトブランド「Comicalu(コミカル)」だ。

現在のところ扱っているのは4商品。ツタイミカさんがデザインを手がけた「マンガ皿」は、写真のように “ジャーン”という効果音や集中線があらかじめプリントされている皿。当然、盛り付ける料理もデザインの一部になり、なんてことないホットケーキでさえ、「どうだ!」といわんばかりの存在感で迫ってくる。

皿のデザインは全8柄あり、食材が妙に輝いて見える“キラキラ”効果のあるもの、女性の目や口元に食べ物を載せることで絵柄が完成するものなど、テイストもいろいろ。何を載せようか悩むのも楽しそうだ。Comicaluのプロデュースをしているデザイン事務所、NOSIGNER代表の太刀川さんいわく、
「いつものメニューにちょっとしたメッセージを添えてみてはいかがでしょうか」
もちろん、パーティに使えば盛り上がること必至だし、個性的なギフトとしても喜ばれるはず。

そのほかの商品も意表をついたものばかり。たとえば能登夫妻さんデザインの、吹き出し型のシール「モノローグ」は日常をマンガ仕立てにしてくれるアイテム。「ちゃんと石けんで手ぇ洗った?」なんて、トイレのドアノブにつけるのにぴったりだ。

意外性が高いのは、同じく能登夫妻さんの「Canvasworks(キャンバスワークス)」。実はこれ、実用性を兼ね備えた絵画。駅前の街並みや公園の絵のなかに本物の時計が仕込まれていたり、郵便受けが実際に収納できる仕様だったりするのだ。絵を飾る、というと敷居が高く感じる人も、これならインテリア感覚で気軽に取り入れられるかも。

さらには、水口奈美さんによる、いわゆるマンガ肉が作れる「carne vale〜肉よさらば〜」なんてアイテムまである。これは、名前のとおり、肉は使わずパンで作ることもできる。パーティ料理のひとつに加えてみてもよさそうだ。

いずれもマンガの世界観がここまでプロダクトに織り込めることに驚かされたが、それにしてもなぜ、マンガをテーマに?
「いまやマンガは日本が誇るメディアにまで進化しました。マンガの可能性を生活に拡張し、日常に愉快な気付きを与えてくれるようなプロダクトデザインを紹介したかったからです」
と太刀川さん。扱っているアイテムはすべてメイド・イン・ジャパンで丁寧に製造されたものばかりだ。

3月より販売スタート。発売場所は、ホームページやFacebookで順次発表するとのこと。発売前から話題性は高く、すでに国内のみならず海外からも問い合わせが来ているそう。

日本の文化ともいえるマンガをテーマにしたComicalu。こんなアイテムが1つでも家にあれば、来客が待ち遠しくなりそうだ。
(古屋江美子)