古紙でつくられたドイツ製ボールペン
メールの時代になってもなお筆記具は手放せない。手に馴染み、書きやすいペンに出会うととてもうれしいものだ。そんなわけで日ごろからペンに注目しているのだが、最近ちょっとおもしろいペンを見つけた。ドイツ製で、古紙できているものだという。さて、どんな書き心地だろうか。
それは、『紙軸ボールペン』(ドイツ製、フライハイト販売)で、軸とキャップが古紙、クリップとペン先が金属の仕様。金色のパーツが高級感を出しており、一見しただけでは古紙を使ったボールペンとはとても思えない。かなり完成度の高いデザインで、なかなかのおしゃれペン。とくに軸とキャップの縞模様が気にいった。エコとおしゃれと実用性を兼ね備えたボールペン――さすが環境先進国ドイツ、やることが違います!
手にとってみると、手触りとしては確かにプラスチックとはかなり違う。温かみのある感触で、それでいてしっかりとした堅さがある。軽くて丈夫そうなボールぺンだ。書き心地はスラスラと滑る感じで、決して悪くない。ただ、ちょっと軸が細いので力が指に入りすぎるきらいがあるかも。できればもう少し太い軸ならベターだった。
カーキ色のペンってそういえばあまり見ない。段ボール箱のような色、古紙原料ならではなのだろうか。それはともかく、グレーやブラックのデスクより、やはり木目調のデスクによく似合う。あと、屋外に持っていって木製の公園のベンチにノートといっしょに置くと、とても絵になったりする。ならばいっそのこと、木の上にちょこんと置いてみたらどうか。目の前にちょうどいい木の洞があったので、そこに置いて記念写真をパシャ、パシャ。するとどうだ。思った以上に馴染むではないか! まるで木から生まれたボールペンのよう。ま、古紙原料なので由来は確かに木であろうが。
すっかりこのペンを気に入ってしまった私、その後も仕事とは関係なく近所のファーストフード店で古紙ボールペンを眺めながらお茶していたりする。見れば見るほど、触れば触るほど「見た目も感触もいいぺんだなぁ」と思えてくる。そんな私をきっと周囲のお客さんは変な目で見ていたことだろう。
『紙軸ボールペン』を胸ポケットに挿しておいて、「おしゃれなペンだね」と言われたら、「実はドイツ製で古紙でできているんだよ」と説明してあげよう。さて、どんなリアクションが返ってくるか。
(羽石竜示)
それは、『紙軸ボールペン』(ドイツ製、フライハイト販売)で、軸とキャップが古紙、クリップとペン先が金属の仕様。金色のパーツが高級感を出しており、一見しただけでは古紙を使ったボールペンとはとても思えない。かなり完成度の高いデザインで、なかなかのおしゃれペン。とくに軸とキャップの縞模様が気にいった。エコとおしゃれと実用性を兼ね備えたボールペン――さすが環境先進国ドイツ、やることが違います!
カーキ色のペンってそういえばあまり見ない。段ボール箱のような色、古紙原料ならではなのだろうか。それはともかく、グレーやブラックのデスクより、やはり木目調のデスクによく似合う。あと、屋外に持っていって木製の公園のベンチにノートといっしょに置くと、とても絵になったりする。ならばいっそのこと、木の上にちょこんと置いてみたらどうか。目の前にちょうどいい木の洞があったので、そこに置いて記念写真をパシャ、パシャ。するとどうだ。思った以上に馴染むではないか! まるで木から生まれたボールペンのよう。ま、古紙原料なので由来は確かに木であろうが。
すっかりこのペンを気に入ってしまった私、その後も仕事とは関係なく近所のファーストフード店で古紙ボールペンを眺めながらお茶していたりする。見れば見るほど、触れば触るほど「見た目も感触もいいぺんだなぁ」と思えてくる。そんな私をきっと周囲のお客さんは変な目で見ていたことだろう。
『紙軸ボールペン』を胸ポケットに挿しておいて、「おしゃれなペンだね」と言われたら、「実はドイツ製で古紙でできているんだよ」と説明してあげよう。さて、どんなリアクションが返ってくるか。
(羽石竜示)