蒼井優としずちゃん、感無量で言葉に詰まる!震災から休業していたスパリゾートハワイアンズ営業再開!
東日本大震災以降休業していた福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズ(常磐興産株式会社)が10月1日、半年ぶりに営業を再開した。再開オープニングセレモニーには、同施設の誕生を映画化した『フラガール』の蒼井優としずちゃんこと「南海キャンディーズ」の山崎静代が祝福に駆けつけ、常磐興産株式会社の斎藤一彦社長らと共にテープカットを行った。
同施設は3月11日の震災に続き、4月11日にいわき市を襲った震度6強の直下型地震により大プールのあるウォーターパークが甚大な被害を受けて、当初目標にしていた夏の営業再開が不可能に。修復作業を行うと同時に、被災者に温泉施設を解放し、ホテルを避難所として受け入れてきた。また、施設の華であるフラガールたちは「フラガール全国きずなキャラバン」と銘打って、5月3日のいわき市内にある避難所への慰問を皮切りに、全国26都道府県から韓国ソウルまで125か所で震災復興を願っての巡業公演を行った。この日の再開も一部施設のみだが、それでも浮き輪を持った子供たちや「きずな」と書かれたTシャツを来た人たちなど約300人の観客が列を作って開場を待ちわびた。
オープニングセレモニーで斎藤社長が登壇すると、観客から「待ってました!」という威勢の良い掛け声が飛んだ。続いて蒼井としずちゃんが紹介されると、観客のボルテージは最高潮。映画の撮影で同施設に約2か月間滞在した蒼井は「まさかこんな日が来るとは思ってもいませんでした。わたしは福島出身ではないですが、ここを第二の故郷だと思ってますので、出来る限り皆さんの力になりたいと思ってます。微力なのは分かっているんですけど、何か力になりたい……」と一つ一つ言葉を選びながらあいさつ。しかし、後に続く言葉がなかなか見つからなかったようで「何て言ったらいいんだろう……」と迷いながら「……がんばっぺ」とハニカミながら観客に呼びかけると、大きな拍手を浴びていた。
続いてあいさつに立ったしずちゃんも「これからまだまだ大変だと思うけど、何かあったら言ってください。何でもします!」と力強く宣言。2人とも映画のキャスト・スタッフと共にいち早くいわき市に義援金を送るなどいわき市の方たちを案じていただけに、観客の笑顔に感無量といった面持ちだった。
同施設では来年1月に全館グランドオープンを目指しているが、福島第一原発事故の風評被害に加え、いまだ福島を震源地とした余震も多いことから厳しい状況が続いている。それでも斎藤社長は「(放射能の)風評被害を払拭し、ハワイアンズだけでなく福島に人の流れを作る取り組みを行いたい」と意気込んでいる。
また、復興に向けて奮闘しているフラガールたちを4か月に渡って追ったドキュメンタリー映画『がんばっぺフラガール!〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜』が制作中だったが、この日の営業再開の様子を撮ってクランクアップした。蒼井が同作品のナレーションを担当する。(取材・文:中山治美)
映画『がんぱっぺフラガール!〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜』は10月29日全国公開
【関連情報】
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