高さ3.3m、iOS機器用「究極のタワー・ステーション」

写真拡大

「高さ3.3m、iOS機器用「究極のタワー・ステーション」」の写真・リンク付きの記事はこちら

ちょうど手元に400,000ユーロ(約4,300万円)ほどあって、それをどうにかしたいと思ったりしていないだろうか。もし完璧な愚か者であったら、ちょうどいい使い道がある。「iPod、iPad、iPhone向けの究極のタワー・ステーション」『AeroDream One』だ。

おそらく、AeroDream Oneの最もクールなところはその宣伝写真だ。にこやかに笑うフランスの音楽家、ジャン・ミッシェル・ジャールが、(備え付けの)はしごを登って、高さ約3.3mの巨大スピーカーのてっぺんにiPadを接続しているのだ。しかし、いったいぜんたい、なんでそんな高いところにスロットがあるのだろうか?

実はこの巨大スピーカーは、3年前に発売された実際の製品への関心を集めるための、完全な機能を備えたレプリカなのだ。

巨大スピーカーは、18インチのサブウーファー、12インチのミッドレンジ・ドライバー1組、3インチのツイーター2つを搭載。これらは10,000Wの5チャンネル・アンプで駆動する。入力にはジャック、30ピンのiPhone用ドック、USB、XLRを使用でき、出力はHDMIを利用できる。重量は全部で395kgだ。

一方、実際の製品の高さは1mちょっとで、60Wのサブウーファーと、30Wのツイーター1組を搭載している。てっぺんに30ピンのドックがあり、3.5mmのジャックとUSBポートが備わっているところは巨大スピーカーと同じだ。重量はわずか14kg――倒れたとしても下敷きになるのはせいぜい小型犬くらいで、人間が押しつぶされることはないだろう。こちらの価格は400ユーロ(約43,000円)だ。

筆者としては、音質のよくないMP3を聴くスピーカーに500ドル以上を払う顧客層には入らないと思うのだが、1980年代に人気のあったミュージシャンがはしごを登る写真を見たからには、この記事を書かずにいられなかった。



[ジャール氏が家庭用音響・映像機器をデザインするJarre Technologies社の製品。同社サイトでは、ほかにもさまざまな製品が紹介されている]

TEXT BY Charlie Sorrel
TRANSLATION BY ガリレオ



【関連記事】
「我慢できる人」は脳が違う?
世界初の「青いバラ」、北米でも販売へ
アートになった『Googleストリート・ビュー』
ミクロなモンスター:昆虫の顔をアップで
Nikeの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』スニーカー