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アメリカのテレビドラマやハリウッド映画を中心に、オンラインで視聴できるサービスHuluの日本版が2011年9月1日に始まった。
オンラインで映画などを視聴できるサービスには、作品ごとに料金を払うものなど、料金体系も含め様々なサービスがいくつかあるが、月額固定料金でアメリカのテレビドラマなどを中心に視聴できるサービスは、このHuluが日本で初めてとなる。

料金は月額1,480円で、開始時点で映画はスパイダーマンシリーズ、ダビンチコードなど、テレビドラマは24、プリズンブレイク、ヒーローズなど多くの人気作品が無制限に視聴できるようになっている。


■様々なデバイスでシームレスに視聴
視聴できるのはWindowsやMacなどのパソコン、iPhoneやiPad、Android端末など。将来はXbox 360やPS3などでも視聴できるようになり、将来はテレビ自体がこの機能を搭載するようになるようだ。
それぞれの端末は視聴作品を連携できるようになっており、例えば、あるドラマをWindowsで視聴していたとして、途中でやめて、iPhoneで続きをみようと思ったらiPhoneのHuluアプリを起動し、レジュームボタンを押すだけで続きから視聴できる。
テレビドラマなどの場合、何作目まで視聴したかわからなくなる事があるが、キューに視聴したい作品を入れておけば、今何作目かを意識する事無く続きを視聴できる。

■価格と作品数
アメリカでは2008年から始まっているサービスで、無料サービスもあるが、有料サービスは1ヶ月7.99ドルと日本の半額以下で日本よりも多くの作品が提供されている。日本ではまだサービスが始まったばかりとはいえ、価格に見合ってないと思う方もいるかもしれない。
個人的にはまだ視聴していないドラマなどがいくつかあるので、毎日1本くらい視聴できれば、DVDなどを入手するより割安だと感じているが、それでもこの価格差は不満が残る。

例えば、アメリカでテレビドラマの1シーズン分のDVDを購入すると$25前後で、日本から購入すると送料を含めて安くても3,000円程度になる。日本版のDVDはこの数倍だが、面白いかどうかわからないDVDを購入するよりは物理的に所有できないが、単に視聴するだけならお得ではある。
どんな映像作品でも、自分の視聴したい作品があるかどうかが最大の問題だ。アメリカのiTunes StoreやAmazon Instant Videoにはあるが、Huluに無い作品も少なくなく、この辺りが今後どうなっていくかが気になるところ。

■使い勝手や画質は
画質は、720pまでのようだがパソコンやiPadで視聴する限り非常に綺麗に見える。音に関してもこれらのデバイスで視聴する限り特に問題点も無いようだ。
日本語字幕に関しては縦書きでも横書き用のフォントを使用するなど、対応が遅れている部分もあり改善が必要な部分もある。
前述したように様々なデバイスでシームレスに視聴できるので、利便性自体は非常に高い。

画質などは問題なく使い勝手は悪くないが、価格と作品数では不満な部分もある。ユーザーが増えれば作品数は増えるだろうし、ある程度成功すれば他のサービスとの競争で値下げされる可能性もある。
日本でもいくつかのオンライン動画サービスが始まっているが、各サービスが作品数や価格などで競争し、Huluも含め良いサービスが続々とスタートする事を期待したい。

Hulu

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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