ガソリンの値下げが始まってくれたようです。
ガソリンの価格が約3ヶ月ぶりに下がりました。石油情報センターによりますと、レギュラーの全国平均は152.5円、ハイオクが163.3円。どちらも前の週に比べて0.2円ですが安くなっています。
ちなみに東北だけ見てみますと、レギュラーが154.2から153.7円へ、ハイオクが164.9から164.5円と全国平均を上回る値下がりを見せており(逆に東海地方は若干の値上がりです)、東北地方でもガソリン供給が安定してきたことが伺えます。
鉄道やバスなどの代替交通手段が限られる地域では、少しだけでも安心できるのではないでしょうか?
今回の震災では原油処理能力が一時的に約3割減となりましたが、現在ではそれが1割強まで改善されており、今後はさらに改善されて平時へと戻るでしょう。
そして5月6日にはガソリンや軽油、灯油の緊急供給確保対策がさらに強化されて発表されましたが、それにも触れておきたいと思います。
1.民間備蓄義務の引き下げ。通常は70日分を備蓄しなければならないことに対して、これをこれまでの3日分に加えて22日、つまり備蓄義務を45日にしています。
2.西日本の精油所から東北地方への大量転送。
3.北海道からの追加供給。
4.西日本からタンクローリーを東北にまわし、タンクローリー不足を解消。
5.太平洋側油槽所の早期回復。
6.東北に緊急重要SSの指定と仮設SSの設置。
7.供給不足の地域へのドラム缶による陸送供給の強化(自衛隊輸送)。
8.鉄道による製品転送。
9.病院等の要請に対しての対応。
等が挙げられます。
詳細につきましては割愛しますが、石油業界挙げての対応の結果といえるでしょう。
最後に工藤貴宏さんが再三指摘していた「トリガー条項」はなくなりましたが、せめてガソリン税(揮発油税+地方道路税)に消費税をかける、二重課税の問題はなんとかしてもらいたいですね。ちなみにガソリンの価格にも原油関税と石油税が含まれているため、まさに税金の巣窟といえます。
石油情報センターのサイト
(佐藤みきお)
※写真と本文は関係ありません
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