「隙間を埋める」、ソフトウェア・パッケージ屋の役割/根井 和美
 ソフトウェア・パッケージ屋のアシストで、オリジナル・ブランド商品、「監査れポータル」を商品化した西日本支社 重松に、どうやってオリジナル商品を生み出したのか、そのプロセスについて聞いた。

【顧客のニーズに応える「ソリューション技術部」の牽引者】
株式会社アシスト 西日本支社技術統括 ソリューション技術部 部長 重松俊夫
― メーカー系の開発会社でシステム開発を4年経験後、1991年アシスト入社。
フィールドSEとして、セキュリティ製品およびシステム運用管理製品を担当後、2001年よりソリューション技術部に所属し、営業の提案活動を支援。2005年から部長。

■せちがらい世の中

 せちがらい世の中とはよく言ったもので、「個人情報保護」や「セキュリティ対策」「内部統制」などの対応を見ていると、ビジネスマンから家庭の主婦まで、私達の生活は、少し前では考えられないほど面倒で細かい手続きやルールに縛られた状況になっている。

 例えば以前は、お昼になると、オフィス内に保険のセールスが自由に入ってきて社員に勧誘活動をしていたのに、今では、セキュリティが厳しくて、宅急便の配達員も、社員がついていないとオフィス内には入れない。また社員も、何種類ものパスワードを入力しなければ、業務を開始できない。パスワードを何度か間違えようものなら、ロックアウトされ、自分のパソコンでさえ使えなくなる。首からさげるカードを忘れてトイレに行こうものなら、廊下に閉め出されてしまう始末。

 ソフトウェア販売会社の社長でありながら、「性善説」を良しとし「内部統制」など必要ないと公言してはばからない弊社トッテンなどは、関係者がこうした対応に必死になっている横で、どこまで徹底できるのかと笑っている。

■なぜ統制?


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