パッケージ・ソフトウェアの輸入販売から始まったアシストが、顧客からの要望を受けてコンサルティングを提供し始めた当初は、独立した事業部としてではなく、商品ごとに使い方を支援したりするスポット的なものだった。2004年、正式にコンサルティング室が発足し、石原洋はその室長を務める。

【チーム育成の熱きリーダー】
株式会社アシスト 主席コンサルタント 石原 洋
― 神奈川大学卒業後、株式会社CSKを経て1987年アシストに入社。システム・エンジニアやデータベース・エンジニアを経て、現在主席コンサルタント。アシストにおけるコンサルティング・サービス事業の立上げを推進、さらなるサービス体系の強化とコンサルティング・サービス事業の拡大に注力。趣味はサッカーで地元京都の嵯峨嵐山地区で子供たちの指導、育成にかかわる。

システム・エンジニアから始まり、データベース・エンジニアを経て、現在では主席コンサルタントとして多岐にわたりコンサルティング支援を提供している石原は、2007年に、ソーテック社より『上司や部下に小言を言う前に:デキるリーダー養成講座』という本を上梓した。ここにはコンサルティング事業を立上げた経歴から、部下の動機付けや交渉力など、日常仕事をする上で“自分を磨く”ちょっとしたコツが書かれている、いわゆるノウハウ本だ。

この本からもわかるように、熱心にチーム育成に取り組む石原が、最も強調することの1つは「コミュニケーション」。導入したソフトが期待通りに動作しないとして解約の危機にまで発展したトラブルを、客先に出向いて解決したベテラン・コンサルタントの石原に、コミュニケーションのツボを尋ねた。

「技術的な知識、経験が基本なのはもちろんだが、特にコンサルティングにおいては“コミュニケーションのとり方”は基本の基。ところが意外とそれがわかっていない」

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