陜西省西安市内の下着販売店で2日、店長が遅刻した女性店員にヒンズースクワット150回の「体罰」を強要したことが分かった。店長は「遅刻の罰金を安くしたのだから、問題ない」との考えを示した。中国新聞社などが報じた。

 「体罰」を強要された女性店員は、6月29日に同店での勤務を始めた。出勤時間は午後3時半だったが、店側は7月1日になり、翌2日は「午後1時半に出勤すること」と命じた。

 2日になり、女性店員に対して前の職場から「給料を受け取りにくるように」と連絡があった。寄り道をした結果、2時間50分遅刻したという。店長は「罰として腕立て伏せ178回をするように」と命令。女性が「腕の骨折が治ったばかりでできない」と言うと、店長は「それならば、ヒンズースクワットを、2倍の356回」と改めて命じた。

 副店長によると、女性はヒンズースクワットを150回したところで動けなくなってしまったので、自分が代わりに40回をして、店長に許してもらったという。

 女性店員は「この店で仕事はできない」と思い、退職を申し出た。同店への就職前に保証金として400元を納めていたが、店側は、返却を拒否。もしも仕事を続けたいならば「遅刻の罰金として50元を支払うこと。それとは別に、身分証明を店側に預けること」と言いわたした。

 女性は、「遅刻したのは私が悪い」と認めたが、「体罰があるとは聞いたことがなかった。従業員に対する最大の侮辱だ」と怒っている。

 取材に対して店長は、「店の規則。遅刻の罰として腕立て伏せをさせている」と説明して、手書きの「就業規則書」を提示。体罰の規定はなかったが、店長は「遅刻1分につき1元の罰金」との個所を指し、「本来ならば200元近い罰金だが、体罰をさせたので50元にした。私たちは、規則どおりにしている」と述べた。

 保証金については「3日に出勤せず、自分で辞めた。それ以前にも店の仕事に影響を出したことがあるので、返却しない」との考えを示した。(編集担当:如月隼人)



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