インタビュー：阿部芙蓉美「素敵な曲を1曲1曲大切に作りたい」

――今回のカップリングでは名曲「moon river」をカヴァーされていますが、どういう経緯で？

阿部：これはCMの制作の段階で「moon river」のカヴァーを使いたいという発注があったて、「是非やりましょう！」ということに。

――今までに歌ったことは無かったんですか？

阿部：そうですね。なかなかそういう機会というか、「moon river」って誰もが知っている名曲で、ずっと色々な方も歌われているので、なかなかそういう曲を何にも無しにやるという風にはまずならないので。そういうチャンスをもらえたんだな、と思って。

――デビュー前には、新宿などでストリートライブをされていたそうですが、その時はもう全部オリジナルだったんですか？

阿部：そうですね、ほとんどオリジナルで。フェイバリットに：Sarah Mclachlanというアーティストを挙げているんですけど、その人の曲をちょっとカヴァーしたり。それでも一曲ぐらいですけど、もうほとんどオリジナルの曲でやってました。

――「moon river」以外にも、オールディーズをカヴァーする機会は無かった？

阿部：カヴァー自体があまり。カヴァーする楽曲って、選曲もすごく難しいし、なかなかカヴァーという風になるとまた考えこんでしまう感じもあるので（笑）。「あれがやりたい」「これがやりたい」で済まされることでも無いのかな、というのはあるので。やるとなったら、すごく考えなきゃいけないですよね。

――自分は、楽天家ではないと思いますか？

阿部：うーん、もちろん楽天家な部分もあるんですけど。あまり考え無しでやることは、周りに色々な人がいるから、そんなに無いですけど。考えに考えてやっていかないと、ちょっと成り立たないのかな？というのはあるかもしれない。

――責任みたいなものを感じる？

阿部：責任重大ですねー。

――すごく大人ですね。

阿部：大人に見せかけて、実は、中身はガチャガチャなんですけどね（笑）。

――今後、ライブの予定は？

阿部： 12月に代官山の晴れたら空に豆まいてで、ワンマンをやります。

――それは、アコースティックで？

阿部：アコースティックはアコースティックなんですけど、バンドでエレキのギターも使いますね。中間くらいになるかもしれないですね。

――ライブに向けて何か考えていることはありますか？

阿部：いいライブをしたいんですけど、いいライブとは何なのか？　色々な準備をして、万全な状態では臨みたいですけど。去年はアルバムのレコーディングをやりながらやって、もうまさにグルグルになっていた最中だったので、何をどう準備したかとかも、あまり記憶が無いんですよ。今年はまたレコーディングをしているかもしれないですけど、もう少し落ち着いて色々と準備して臨みたいですね。

――次のシングルは、どんな感じにしたいですか？

阿部：今、まさに書いているんですよ。もうずっと連日、ああでもない、こうでもないって。はぁー…、なかなかね（笑）。目指している方向で書いてったら渋くなっちゃったり。でも、シングルという頭で曲を書くってすごく難しいことで、「考えすぎて書いても良くない」ってブツブツ言いながら、試行錯誤をしている最中なので。ちょっとどうなるかは。

――お楽しみにと！

阿部：（笑）。「お楽しみに！」と言えば、すごくポジティブですけどね。でも、「こうきたか！」という風に、常にやっていきたいですね。意外性とかじゃなくて、解りやすさなのか、解りやすいという言葉もすごく色々な意味があるのかもしれないですけど。考えに考えて、それでも胸を張って「この曲をシングルで」という風にやりたいので。そこは時間が許す限り粘って、いいものを作ります！

――それを聞いて尚、「楽しみにしてます」としか言えないですけど（笑）。

阿部：（笑）。そうですね。いやもう、そういう言葉だけでありがたいです！

・阿部芙蓉美 - アーティスト情報
・映画「ベティの小さな秘密 -Je M'appelle Elisabeth-」オフィシャルサイト