「こんなにひどかったとは びっくり」枯死被害深刻な蔵王で樹氷復活へ 子供たちが稚樹を移植
蔵王のシンボルともいえる樹氷は近年、木が枯れる被害が深刻です。樹氷を形作るアオモリトドマツの復活を目指し、17日、地元の子どもたちが、自生して間もない小さな木を山頂付近に植え替える作業を行いました。
この取り組みは、県や山形市などで組織する「樹氷復活県民会議」が4年前から実施しているものです。
17日は、近くの蔵王三小と蔵王二中、そして山寺中学校の子どもたち合わせて20人が参加し、村山産業高校の生徒に教えてもらいながら植え替え作業を行います。
植え替えは、「稚樹」と呼ばれる自生して間もない「アオモリトドマツ」を周囲の土ごと掘り起こした後、山の中腹から山頂付近に運んでいきます。
〝アイスモンスター〟とも呼ばれる蔵王のシンボル「樹氷」。
しかし、近年、害虫などの影響で枯れる被害が拡大しています。
中川悠アナウンサー 「山の上に行くにつれ、木の枯れている範囲が広くなっています」
山形森林管理署が2022年に実施した調査では、蔵王ロープウェイ・地蔵山頂駅付近の16.3ヘクタールに植生するアオモリトドマツは、ほぼすべてが枯れていて、人の手を加えなければ再生は不可能だとしています。
参加者 「こんなにひどかったとは。びっくりだ」
参加者 「枝がどんどん折れて樹氷も小ぶりになっている」
山頂付近に移動した参加者らはまずスコップを使い、アオモリトドマツを植え替えるための穴を掘ります。
しかし、なかなかスコップが地面に刺さりません。
高校生にバトンタッチしますが…。
村山産業高校生 「けっこうササの根っこがある。僕らでも大変かも」
広範囲に根付いているササの根っこが作業の邪魔に。
最後に大人の力も借りながら何とか、穴を完成させ…。無事、アオモリトドマツの稚樹6本を植え替えました。
参加した小学生 「けっこう大変だった」
参加した中学生 「アオモリトドマツを植えるところがササの根がいろんなところにあって大変だった」
村山産業高校みどり活用科3年 谷合香音さん 「何十年もかかる活動なので今の小さい子や生まれてない子たちが成長した時に樹氷が見られるようになっていればうれしい」
県によりますと、山頂付近に植え替えられたアオモリトドマツは、今回の分を含めておよそ360本になりました。
