Arianespace(アリアンスペース)は日本時間2026年6月17日に「Ariane 6(アリアン6)」ロケットの打ち上げを実施しました。搭載されていたAmazonの通信衛星36機は、無事に軌道へ投入されたことがArianespaceとAmazonから発表されています。今回はArianeロケットとして過去最重量となるペイロードを打ち上げたミッションとなりました。


打ち上げに関する情報は以下の通りです。


打ち上げ情報:Ariane 6(VA269 / LE-03)

・ロケット:Ariane 6(Ariane 64)
・打ち上げ日時:日本時間 2026年6月17日 21時52分
・発射場:ギアナ宇宙センター(フランス領ギアナ)
・ペイロード:Amazon Leo(アマゾンレオ)の通信衛星(36機)


Amazon Leoは、Amazonの衛星インターネット通信サービス、および同社の衛星コンステレーションの名称です。以前は「Project Kuiper(プロジェクト・カイパー)」というコードネームで呼ばれていました。


今回のミッション「LE-03(Leo Europe 03)」は、Ariane 6による3回目のAmazon Leo打ち上げです。これにより軌道に投入されたAmazon Leoの衛星は367機に達しました。Amazon Leoの衛星コンステレーションは、3200機以上で構成される計画です。


今回の打ち上げでは、打ち上げ能力を高めた新型の固体燃料ロケットブースター「P160C」が初めて使用されました。P160Cは、従来の「P120C」をもとにした発展型で、ブースターの外形を維持しつつ内部のモーターを1m長くし、推進剤の搭載量を最大156トンに増やしたものです。Arianespaceによると、P160Cの採用によって低軌道への打ち上げ能力は従来のP120C使用時と比べて約10%向上し、Ariane 64の低軌道への打ち上げ能力は約22トンに引き上げられました。これにより、Arianeロケットとしてこれまでで最も重いペイロードを軌道へ運ぶことができました。


Ariane 6について

2024年7月に初飛行したAriane 6は、2023年7月まで運用されていた「Ariane 5」の後継にあたるヨーロッパの大型ロケットです。


Ariane 6には、固体燃料ロケットブースターを2基装着する「Ariane 62」と、4基装着する「Ariane 64」の2種類の構成があります。今回の打ち上げでは、4基のブースターを備えたAriane 64が使用されました。


機体は、1段目に「Vulcain 2.1」エンジン1基、2段目に再着火可能な「Vinci」エンジン1基を搭載しています。ESAによると、低軌道への打ち上げ能力はAriane 62が約10.3トン、Ariane 64が約21.6トンです(いずれも従来のP120Cブースターを使用した場合)。


今回のミッションはAriane 6にとって通算8回目、そのうち「Ariane 64」としては3回目の飛行となります。アリアンスペースはAmazon Leoの打ち上げを全18回受注しており、今回はその3回目にあたります。


関連画像・映像

【▲ ギアナ宇宙センターから打ち上げられた「Ariane 6」ロケット(Credit: ESA)】

 


文/sorae編集部 速報班 編集/sorae編集部


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