蟲師のギンコを演じたオダギリジョー

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月刊「アフタヌーン」に連載され、単行本シリーズは290万部を売り上げた女流漫画家、漆原友紀の大人気コミック「蟲師」。オダギリジョー演じる、特殊な能力に恵まれた蟲師の旅を幻想的映像で表現した映画「蟲師」のジャパンプレミが3月5日、東京の八芳園にて行われ、オダギリジョー、蒼井優、大森南朋、大友克洋監督が登壇した。

主役である蟲師のギンコを演じたオダギリジョーは、「『蟲』は自然と同じように、人間がどうにかできるものではない。その『蟲』をあるがままに受け入れるギンコの姿勢に共感した。一言では説明できない原作の世界観を壊さないように、しかし原作に縛られないように演じた」と、自らの演技を振り返った。

ギンコとともに旅をする虹郎を演じた大森南朋は、「虹郎はこの作品の中で一番人間味があって、地に足が着いたポジションだと思う。その人間ぽさを出せればと思い演じた」と語った。

文字で蟲を封じる娘・淡幽を演じた蒼井優は、「一所にしか居ることができない淡幽と一所には居ることができないギンコという言葉に惹かれている。不思議な世界だけれども、淡幽の内面が映し出されたらいいなと思いながら演じていた。撮影では監督が書いた絵コンテが映画の地図のようで頼もしかった」と撮影を振り返った。

そして大友克洋監督は「アニメーションは、自分が絵で書いて面白いと思う世界観を使うのだが、今回の『蟲師』ではその世界観が成立するのか心配だった。ロケハンでかなりの山中を歩いたが、100年位前の日本がまだ残っているのを感じ『蟲師』の世界観を作ることができると確信した」と、この作品への自信を伺わせた。

最後に、オダギリジョーが、「日本の素晴らしい風景をDVDを待たず大きなスクリーンで見て欲しい。そして感じたことを口コミで広めて欲しい」と締めくくった。

■スタッフ
原 作:漆原友紀「蟲師」(講談社「アフタヌーン」連載)
監督・脚本:大友克洋
配給:東芝エンタテインメント

■キャスト
オダギリジョー、江角マキコ、大森南朋、蒼井優 ほか

■映画「蟲師」公式HP:
http://www.mushishi-movie.jp/

3月24日全国ロードショー
(c)2006「蟲師」フイルムプロジェクト