フランス代表MF、フランク・リベリ(マルセイユ)が24日のトゥールーズ戦で右足に全治3週間のケガを負い、1ヶ月後のユーロ2008予選リトアニア戦に出場できない見通しが強まった。

 2月7日のアルゼンチン戦(親善試合)で攻撃のリズムがつかめなかったフランス代表にとって、ちょうどシステムを見直し、新しい「司令塔」を投入するかを見極めるタイミング。

 そこで、W杯決勝を最後に現役を退いたジダンの後継者候補に注目が集まっている。24日にタイで行なわれたチャリティーマッチに出場したジダン氏本人の口からもベンゼマ、ナスリ、グルキュフの3人の名が挙げられ、「彼らが代表入りするかはまだわからないが、いずれにせよ才能ある未来の選手であることは確か」と太鼓判が押されている。

 カリム・ベンゼマは1987年生まれの19歳。2年前にリヨンでデビューし、これまでリーグ・アンでは33試合で5得点と出場経験は浅いものの、2006年には「フランス・フットボール」誌から新人賞に選ばれている。チャンピオンズリーグでは3試合3得点と、大舞台で勝負強さを見せる。昨年11月のギリシャ戦に初招集を受けたが、ケガで出場を辞退した。今シーズンはこれまでケガに泣いたが、26日の復帰第1戦では復調をアピールしている。

 サミル・ナスリは、ベンゼマと同い年だが、すでにリーグ・アンで3シーズン79試合に出場、マルセイユ不動の司令塔となっている。地元ではシセ、リベリに劣らぬ人気者で、代表入りへの期待が高い。

 ヨアン・グルキュフは1986年生まれの20歳。かつて珍しい選手兼監督として知られたクリスチャン・グルキュフ氏(現ロリアン監督)の息子で、14歳までロリアンに在籍し、2001年にレンヌでプロデビュー。昨シーズンは36試合に出場し、6得点を上げた。今シーズンからACミランに移り、セリエAに12試合、チャンピオンズリーグに5試合出場、準レギュラーとして活躍している。