JRT四国放送

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県内は、人口10万人当たりの交通事故による死者数が、過去10年間で5回も全国ワーストとなるなど、危機的状況となっています。

こうしたことを受け、県警は2025年から取り締まりを強化しました。

阿南市の那賀川にかかる、那賀川大橋。

この橋を通る、国道55号で行われていたのが・・・。

(警察官)
「91(キロ)、10時24分」

自動速度違反取締装置、いわゆる「オービス」によるスピード違反の取締りです。

(警察官)
「60キロ道路なんですけど、運転手さん速度90キロ出ておりました。30キロのスピード違反になります」

片側2車線の直線で、スピードの出やすい区間。

交通量も多いため、この日は次々と違反者が検挙されました。

(県警 交通機動隊・宇嵜晃司 警部補)
「高速度になるほど、判断ミス、運転操作ミスに繋がって、事故になりやすい」

県内では2025年から、こうした取り締まりが増えています。

背景にあるのが、交通死亡事故の多さです。

2024年までの10年間、死者は20人から49人で推移。

人口当たりでは、2023年、2024年の2年連続を含め5回、全国ワーストを記録しました。

こうした危機的状況を受け、県警は2025年・・・

(県警 交通指導課・佐野誠二 次長)
「令和6年(2024年)から、過去12年間遡って交通事故分析を行い、その結果に基づいて取り締まりを強化した」

すると2025年、取締りによる検挙数は前の年より約1万6500件増えて、3万7760件に。

約1.8倍です。

(記者)
「強化は件数を増すということ?」

(県警 交通指導課・佐野誠二 次長)
「取締り件数を増やすという目的で、取り締まりを実施したものではない」
「事故の分析に基づいて、事故抑止に資する取り締まりを実施してきた」

県警は2013年から2024年に発生した、384件の死亡事故などを分析。

やみくもに件数を増やすのではなく、分析結果をもとに、特に「死亡事故を減らす」取締りを強化したといいます。

(県警 交通指導課・佐野誠二 次長)
「(死亡事故を起こした)車両の違反区別では、信号無視、通行区分違反、最高速度違反、歩行者・自転車妨害といった違反の構成率が全国の構成率より高いという結果でしたので、重点的に推進した」

その結果、死亡事故に繋がりやすいというスピード違反の件数は2024年の1.24倍、信号無視が1.17倍、歩行者妨害は1.7倍に増えました。

なかでも、一時停止違反は2.5倍と、1万件を超えています。

そして、このほかに重視したのが・・・。

(警察官)
「運転手さん、ベルトしとってくださいね、シートベルト」

阿波市の県道で行われていたのは、シートベルトの取締りです。

車に乗っていて、亡くなった人のうち半分以上がシートベルト非着用だったという分析結果を受けたもので、2025年は前の年の2倍以上、7000件あまりを取締りました。

(警察官)
「何があるか分からんので、自分が気をつけていても、他の車が飛び出して来たり、急ブレーキ踏まなあかんケースもあるんで」

県警は、2025年の取り締まり結果と事故分析を踏まえ、2026年も積極的な取り締まりを続けていくということです。

(小玉アナウンサー)
「ここからは県警キャップの河野記者です。取締りが増えているんですね」

(河野記者)
「はい、おととしまで、県内の取締り件数は減少傾向にありました」
「2013年には5万4000件を超えていましたが、年々減少し、おととしは、半分以下の約2万1000件まで落ち込んでいました」

(小玉アナウンサー)
「全国ワーストの年が5回もある中で、減っていたことになりますが、これはなぜ?」

(河野記者)
「全国的にも減少傾向にあるんですが、徳島は特に顕著で、県警は『重大事故の現場周辺での取締りが中心となり、県全体を見られていなかった』ことや、『取締りのノウハウが十分に引き継がれていなかった』ことなどを理由に挙げています」

(河野記者)
「死亡事故の状況を受けて去年、取り締まりが強化されたわけですが、取締りだけでなく、亡くなる割合が高い高齢者を対象にサポートカーの体験会をこれまで行っていなかった地域で実施したり、事故の分析をもとに、交通安全教育を見直したりと、幅広く対策を行っています」

(小玉アナウンサー)
「効果はあった?」

(河野記者)
「去年の交通事故死亡者数は19人と、過去、最も少なくなり全国ワーストからも脱しました」
「県警は『交通死亡事故抑止には一定の効果があったと考えている』とコメントしています」

(河野記者)
「一方で、人身事故と重傷者の数は増えてしまいました」
「県警は、『取締りと事故件数の関係性を評価するには期間が必要で、引き続き検証を重ねる』としていて、今後、より効果的な取締りが求められます」

(小玉アナウンサー)
「ここまで、河野記者でした」