17日のプレミアリーグでエバートンと対戦したチェルシー。首位マンチェスター・ユナイテッドとの勝点差を少しでも縮めるため、敵地グディソン・パークに乗り込んだが、予想に反して先制点を奪ったのは、ホームのエバートンだった。38分にDFハリド・ボラルーズのファウルでPKを献上すると、MFミケル・アルテタがこれを決めて1−0。後半開始早々にGKティム・ハワードのオウンゴールで一時は追いついたチェルシーだったが、69分にCKからDFジョセフ・ヨボに決められ、再びリードを許す展開となった。

 その後、前線に人数を割いて逆転を狙うも、エバートン守備陣をなかなか崩せないチェルシー。しかし、スター軍団の“個”の力が試合をひっくり返す。81分にMFフランク・ランパードの華麗なミドルシュートで同点にすると、87分にはFWディディエ・ドログバが約25メートルのボレーシュートを叩き込んで、逆転に成功する。

 2度のビハインドを追いついて見せたモウリーニョは、選手の自信こそが、逆転劇のカギだったという。

「PKでゴールを許すと戦意を喪失してしまうものだ。だが、選手たちは最後まで諦めずに、自分たちを信じ続けた。たしかに、試合中のシステム変更もあったが、それよりも強い気持ちで戦うことの重要性を選手に伝えた。自分たちを信じていなければ、チャンスは巡ってこないとね。ウチは能力に疑いのない選手が揃っている。だからこそ、最後には自信がモノをいうんだ」

 脅威の逆転劇で底力を見せつけたチェルシー。しかも、首位マンUがウェストハムに敗れたことで、両者の勝点差はわずか2に縮まった。じわじわと首位に肉薄するチェルシーのリーグ3連覇が現実味を帯びてきた。