チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選が行なわれ、リバプールは昨シーズンの王者バルセロナとの対戦が決まった。

 決勝トーナメントに進出するイングランドの4クラブで、最も厳しいカードを引き当てたのはリバプールだった。チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルは、それぞれポルト、リール、PSVと、曲者との対戦ながら、ビッグクラブを回避したという意味では、組み合わせに恵まれた感はある。それでも、リバプールのラファエル・ベニテス監督は、母国スペインのビッグクラブとの対戦に自信を覗かせている。

「スペインにいる知人からの電話が鳴り止まなくてね。みんなに『バルサは喜んでいるぞ』と言われたよ。たしかに、彼らは自信を持って我々と戦うだろう。しかし、チャンピオンズ・リーグを甘く見てはいけない。選手に与えるモチベーションの大きさが違うからね。それに、バレンシアの監督時代は、カンプ・ノウとの相性もよかった。今となっては、バレンシアはバルサの天敵だろう。だから、リバプールも恐れる必要はない。2試合目をホームで戦えるのも大きいよ」

 プレミアリーグの優勝争いで、マンUとチェルシーに大きく遅れをとるリバプール。すでにその照準をカップ戦のタイトルに切り替えたレッズは、「バルサには敬意を払うが、この大会には自信がある」と語る指揮官の下、ディフェンディング・チャンピオンとの戦いに挑む。