FIFAクラブワールドカップ(CWC)準決勝、クラブアメリカ戦で4得点のゴールラッシュで大勝し、悲願のタイトル獲得に向け好スタートを切ったバルセロナ。その中でもバルサの攻撃の起点となるMFデコの存在は一際輝いていた。ゴール全てにからむ活躍を見せたデコが、自身のゴールを含めこれを振り返った。

デコ、ロナウジーニョ、イニエスタ、グジョンセンとワンタッチでリズミカルにパスを繋ぎ、グジョンセンが決めた先制ゴールがデコのお気に入りであるという。バルサの好調さを象徴するゴールであったことは言うまでもない。

「メンバー同士のコンビネーションプレーから生まれるゴールがやっぱり一番好きだね。1点目は僕らがパスを繋いでゴールが決まったんだ。僕は最初にパスしただけだよ」。

「2点目は、コーナーから強めにボールを蹴ったんだけれど、それが功を奏してマルケスのヘッドが決まったね。僕がコーナーキックを蹴っているけれど、ロニー(ロナウジーニョ)やチャビのようにチームには良いキッカーがいる。僕らにはいろんなオプションがあるんだ。3点目は、ヒールでジュリにパスを出し、彼がそれをゴールに繋げてくれた。ヒールパスも好きだね。もちろん、それにばかり頼ってはいないよ。もっと楽な選択肢があればそっちを選ぶ。でも、結果的にはうまくいったよ。だってロニーのゴールで終わったわけだからね」。

ゴールシーンを回想するデコは、4点目となった自身のゴールについてはロナウジーニョとの息もぴったり合い、彼に感謝したいとも。

「ロナウジーニョからボールを受けた時に、相手DFの間にスペースがあったから、チャンスだと思ってジュートしたんだ。うまくいったね。ロニーと僕はお互いのことを良く分かり合っているんだ。試合中も僕がゴールできるか、できないか冗談まじりに話していたんだよ。最終的にゴールすることができたよ。ロニーのおかげだね」。

危惧されていたコンディションの不良やプレッシャーをものともせず、その存在感を見せつけたデコ。大舞台にも強いデコが、バルサの攻撃の要となり決勝戦でもその活躍を見せてくれるに違いない。