欧州CL決勝T(トーナメント)にACミラン、ASローマ、インテルの3クラブが進出を果たしたイタリア勢。各クラブの現状はどうなっているのだろうか?今夏の移籍市場で大型補強劇を演じたインテルは。

●今季の流れ
スキャンダル無関係で今季セリエAダントツ首位を走るインテル。今夏の移籍市場でクレスポ、グロッソ、イブラヒモビッチ、ビエィラなどの大物選手に加えてマイコン、ダクール、マクスウェルなど実力派も獲得。選手層は厚く、世界でも類を見ない豪華メンバーを擁する。「皇帝」アドリアーノがスランプに陥っているが、チーム力に変化はない。
●ベスト布陣4−3−1−2(負傷者含む)
      イブラヒモビッチ  クレスポ
スタンコビッチ カンビアッソ  ビエィラ  フィーゴ
グロッソ     サムエル   マテラッツィ  サネッティ
            セーザル      
●負傷者リスト
DF:ココ(約5週間)
MF:ダクール(約1ヶ月)
FW:クルス(約1ヶ月)
●キーマン
スタンコビッチ=最近では4−3−1−2の司令塔としてプレイすることも多く、ミドルシュートのセンスは抜群。
サネッティ=複数ポジションをこなすユーティリティ・プレイヤー。展開によりシステム変更が可能なのもベテラン主将に拠るところが大きい。
●スーパーサブ
アドリアーノ=公私ともにゴタゴタ続きだが怖い存在。眠れる獅子がいつ目覚めるか。
クルス=いぶし銀の活躍を続けるアルゼンチン代表FW。少ない出場時間で結果を出している。
●展望
欧州CL開幕前に「優勝候補筆頭」と噂されたインテルが、序盤の不調からようやく復活。チームとして機能しているとは言い難いが、個々の能力で勝利を積み重ねている。W杯で自信を得たマテラッツィのヘッドも脅威。冬季移籍市場は無視してもいいほど、選手層は厚い。