チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループリーグを首位で突破したアーセナル。しかし、0−0の引き分けで終えた6日のポルト戦を、“やらせ”と非難されたアーセン・ベンゲル監督は、怒りを込めて反論した。

 第5節終了時点で、アーセナル、ポルト、CSKAモスクワの3チームに突破の可能性があった大混戦のグループG。しかし、勝点10で並ぶアーセナルとポルトは、最終節の直接対決で引き分ければ、両チーム揃って決勝トーナメントに進出できる条件が整っていた。そして、勝利への執念を感じさせない展開のまま、スコアレスドローで試合を終えた両チームに対し、「わざと引き分けた」との批判が集中している。

 しかし、ベンゲルは、この“やらせ”疑惑に怒り心頭だ。

「こういった疑いは許せない。我々は真剣に戦い、そして引き分けたのだ。我々にとっては、非常に難しい試合だった。ポルトは、シュートを2度もポストに当てたのだからね。それとも、ポストに当てたのも、わざとだったと言うのか? まったくバカげている。我々に対する侮辱だ。勝利を目ざして戦ったが、ポルトは強敵だった。ただ、それだけだ」

 プレミアリーグでボルトンとフルアムに連敗を喫していたアーセナルは、3−0で完勝したトッテナムとのノーストンドンダービー(2日)に続き、ミッドウィークにCLのグループ突破を決めたことで、復調の兆しが見え始めている。“やらせ”の真偽はともかく、日曜日に控えるチェルシーとの大一番に向け、大きな弾みをつけたことは間違いなさそうだ。

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