リーガ14節、2位レアル・マドリー(勝ち点29)と3位セビージャ(勝ち点28)の直接のライバル同士の対決に注目が集まる。勝ち点差はわずかに1ポイント。首位バルセロナ(勝ち点30)はカンプ・ノウでレアル・ソシエダと対戦するが、仮にバルサが敗れたとなると首位に取って代わる可能性もある。

今シーズン、サンチェス・ピスフアンでは6戦6勝とホームで圧倒的な強さを誇るセビージャ。対するレアル・マドリーもアウェイでは5勝1敗とアウェイ戦での強さを見せており、データ的にはほぼ互角と言ってもいい。チケットは数日前に完売。4万5500人を収容するサンチェス・ピスフアンはセビージャサポーターで埋め尽くされ、スタンドからレアル・マドリーにプレッシャーをかけ、チームを後押しする。

ケガ人を多く抱えるセビージャ。フアンデ・ラモス監督はこの1週間、通常の練習メニューをこなすことができず、招集した19名の選手のうち何人かの選手のフィジカルコンディションも100%とはいかずチーム事情は厳しい。土曜日(9日)までにどの程度回復できているかがポイントとなる。とはいえ、膝の負傷で約1ヶ月間戦線を離れていたヘスス・ナバスが招集メンバーに復帰するという嬉しいニュースもある。しかし、フィジカルコンディション的にはまだ万全ではないためスタメンでプレーする可能性は低い。

一方、目下リーガ4連勝中と結果は残しているレアル・マドリー。タイトル奪回を目指すレアル・マドリーは、直接のライバルであるセビージャを叩き潰しておきたいところだろう。累積警告による中盤のディアラの欠場は痛いが、グティが2試合ぶりに復帰する。ディアラの代わりはベッカムが務めることになり、チャンピオンズリーグ、ディナモ・キエフ戦で2得点と復調の兆しを見せるロナウドは、ベンチスタートが濃厚で後半の切り札的存在に。後は木曜日の練習中に左足首を捻挫したディフェンスの要カンナバーロの回復を願うばかりだ。

今節屈指のこのカード。両チームともに‘勝利’の二文字しか頭にない。熱い戦いになるのは間違いないだろう。

予想スタメンは以下の通り

<セビージャ>
パロップ、ダニエウ・アウベス、ハビ・ナバーロ、エスクデ、プエルタ、ヘスス・ナバス、ポールセン、レナート、アドリアーノ、カヌーテ、ルイス・ファビアーノ

<レアル・マドリー>
カシージャス、サルガド、セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、ロベルト・カルロス、エメルソン、ベッカム、ラウル、グティ、ロビーニョ、ファン・ニステルローイ