ASローマの司令塔フランチェスコ・トッティ(30)が派手なシーズンを過ごしている。前節対サンプドリア戦では後方左からのクロスをエリア内左奥、角度のないところから豪快に左足ボレーを叩き込むなど2得点を挙げる活躍でチームを2位に牽引した。

昨季第26節対エンポリ戦が行われた2月19日、トッティは相手DFバニリ(35)の後方タックルにより左足首ひ骨骨折の重傷を負った。ギリギリ間に合ったドイツW杯でチームは優勝したが、トッティ個人としては本来の能力を発揮出来ずに終わった。W杯終了とともに代表から距離をとったトッティは今季、負担の少ない1トップで水を得た魚のように活き活きとしている。第13節終了時点で「7」得点はリガノ(32=メッシーナ)の「9」に次ぐ2位、セリエA現役最多得点王の座も視野に入った。

現在セリエA現役最多得点王はキエーザ(35=シエナ)で「138」ゴールを記録、モンテッラ(32=ASローマ)の「137」が続く。「132」で猛追するトッティ、今季中にも首位に立つ可能性は高い。