フランスフットボール誌主催による欧州最優秀選手に贈られるバロンドール賞正式発表を翌日に控えた26日、有力候補ジャンルイージ・ブッフォン(28=ユベントスGK)が心境を激白した。

代表同僚DFファビオ・カンナバーロ(33=レアル・マドリー)受賞が決定的となった17日以降、最有力と目されていたブッフォンは沈黙を貫き通した。26日夜、SKYのインタビューに応じたブッフォンは「心を痛めてはいない。チーム全体で自分を支えてくれており、重要な節目を迎えるためにも(今後)選出されるために立ち向かう。受賞を信じていたかって?確かに新聞報道で信じた部分もある。だが、人生は変わらない。W杯優勝の事実もある。なにも悲観する事はない」と自分に言い聞かせるように語った。

砲丸投げ選手の父と円盤投げ選手の母との間に生まれ、2人の姉はバレーボール元代表というスポーツ一家で育ったブッフォン。サッカーに取り組む真摯な姿勢と言動はプロ選手の鑑として、周囲からの人望も厚い。カンナバーロ受賞が決定的となった2006年バロンドールだが、ブッフォンが最後まで有力候補だったことは変わらない。