まさに‘ロナウジーニョSHOW’、この一言に尽きるだろう。昨夜(25日)行われたビジャレアル戦終了間際のロナウジーニョの‘芸術的’オーバーヘッドに、カンプ・ノウに集まったファン、そしてテレビの前のファンは度肝を抜かれたことはまず間違いない。そしてそれはすぐに大きな歓喜へと変わった。

「あの時は、特にあのプレーをしようと考えていたわけじゃなくて、全て一瞬のひらめき。完璧にボールをコントロールできたし、とてもうまくいったね」と振り返ったロナウジーニョ

そして、このゴールはロナウジーニョが小さい頃から夢に描いてきたゴールの一つであるという。

「子供の頃、ベッドの上でいつもオーバーヘッドの練習をしていたんだよ。練習中には決めたことがあるんだけどね。でも、今日は試合で実現させることができた。それにもう一つ、ハーフウェイラインからゴールを決めることも夢なんだよ。これはまだ実現できていなけれどね」。

今晩はぐっすり眠れると言い残したロナウジーニョは、この試合の前半34分にPKによるゴールを決め、バルサでのリーガ通算50ゴール目をマーク。そして、試合終了間際のオーバーヘッドゴールで通算51ゴールと記録を伸ばした。今シーズン、ロナウジーニョはこれで10ゴール目となり、リーガ得点王争いの単独首位に立った。不調と言われ、批判の矢面に立たされていたロナウジーニョだが、この歴史の残るスーパーゴールは彼に真の覚醒をもたらしたと言ってもいいだろう。