チェルシーとリバプール、プレミアリーグのライバル関係にある両チームのモウリーニョ監督とベニテス監督が、レアル・マドリーの下部チームの選手獲得を巡って試合以外でもライバル心を発揮しようとしていると‘Sport’紙が報じた。

両監督が注目しているのは、レアル・マドリー・カスティージャ(Bチーム)所属のアルベルト・ブエノとフアン・マタの2選手。ともに18歳のフォワードの選手で、現在レアル・マドリー・カスティージャの中心選手として活躍しているうえ、U-19スペイン代表にも選ばれている期待の選手達だ。チェルシー、リバプールともに将来有望であるこの2選手に強い関心を示し、すでにリストアップしていると言われている。

ベニテス監督は、かつてレアル・マドリーのBチームを率いた経験を持ち、下部組織についても熟知している。また、レアル・マドリー・カスティージャのミチェル現監督やカルデロン会長と友好な関係を築いていることも有利に働くと考えられるが、ブエノ、マタ両選手を巡ってはチェルシーとリバプールの間で争奪戦が繰り広げられる可能性は十分にありそうだ。

レアル・マドリーがトップチームの戦力補強を図るために海外のマーケットに目を向けている間にヨーロッパの強豪チームがレアル・マドリーの下部組織に注目し、将来有望な選手を引き抜こうと虎視眈々と狙っているというなんとも皮肉な状況が生まれているのは確かだろう。