レアル・マドリーのラモン・カルデロン会長にとってACミランのカカーを獲得という‘夢’はそう簡単に諦めきれるものではないようだ。先日にも「カカーのことは気に入っているし、彼がレアル・マドリーに来たいというのであれば、我々はいつでも歓迎する」と明言。カカー獲得への思いを改めて伝えている。

そのレアル・マドリーは、2012/13シーズンまでの7年間、トップチームとレアル・マドリー・カスティージャのテレビ放映権を譲渡するという契約をメディアプロ社と交わし、この契約によりレアル・マドリーは11億ユーロ(約1665億円)という巨額の資金を手にすることになった。ちなみにこの放映権料はレアル・マドリー史上最高額となっている。

放映権譲渡で11億ユーロという巨額の資金を手に入れたレアル・マドリー。この資金の一部を使ってカカー獲得に乗り出すつもりであるようだ。1億4000万ユーロ(約211億円)を費やす用意があると言う。レアル・マドリーにとってカカーが獲得できるのであれば、1億4000万ユーロの出費は痛くないというところか?

とはいえ、カカーはこの夏にもACミランと2011年まで契約を延長し、同クラブのガリアーニ副会長も「カカーの移籍はないし、あと数年はACミランでプレーする」とレアル・マドリーを牽制。クラブの星をやすやすと手放すことは考えていない。今のところは噂レベルの話に過ぎない。

いずれにしても、レアル・マドリーにはまずは優先させる仕事がある。リバープレートのイグアイン、ボカ・ジュニアーズのガゴの獲得だ。冬の移籍マーケットでの獲得を目指し交渉を行っている最中だが、クラブ側と移籍金の折り合いがつかず停滞したままだ。しかし、巨額の放映権を手にしたレアル・マドリーがこの資金を元にこの交渉を一気にまとめる可能性は十分にある。