ハビエル・サネッティは、まだまだ先を見据えて戦い続ける。先輩であるジュセッペ・ベルゴミの117試合出場の記録が目標となるわけだが、この記録が破られる日が来ることはベルゴミ自身も覚悟しているだろう。
11月22日、サネッティはチャンピオンズリーグ第5節のスポルティング・リスボン戦で、欧州カップ戦通算100試合出場を果たした。9月27日の第2節、バイエルン戦でインテルの選手として500試合出場を飾ったばかりだが、またしても素晴らしいレコードを手にしたことになる。

アルゼンチンからイタリアへやって来たのが1995年。毎年のように移籍を繰り返す選手も多いなか、それ以来、インテル一筋で戦い続ける好漢のために、サンシーロのサポーターたちは、いつもどおりの大歓声、そしてこの日のために用意した『キャプテンに100の感謝』という横断幕を掲げて、彼の大記録を祝福したのだった。
今なお衰えぬ情熱、“インテルの魂”サネッティが、今シーズンの目標を語った。

――1−0での勝利だったけど、難しい試合だったね。
「あまりリスクを冒すことは出来なかった。ホームだし、何より負けるわけにはいかなかったから、慎重な試合をしなければならなかったので、勝てて良かったよ。でも、後半は上手い試合運びができたと思う。追いつこうと前掛かりになったスポルティングにスペースを与えなかったからね」

――クレスポが値千金のゴールを決めたね。
「前半のうちにリードするというのが理想だった。とにかく、エルナンは貴重なゴールを決めることに関しては、並外れた才能を持っているんだ」

――カップ戦100試合出場を、チームメイトも存分に祝ってくれたとか。
「本当に色々な形で、みんなが祝福してくれた。嬉しかったよ。だから、どうしても勝ちたかった。グループリーグ突破がかかった重要な試合だったしね。少し苦しんだだけに、余計に嬉しい勝利だった」

――決勝トーナメント進出を決めた今、インテルの目標といえば?
「チャンピオンズリーグでトップ16に入ったのは、安堵とともに評価できる事実となる。僕たち選手にとっても、ひとまずの重要な目標だったけど、サポーターも同じくこだわっていただろうからね。そして、今はすべての戦いにおいて、決勝の舞台に辿り着くことを目標に戦っていきたいと思っている」

――インテルの選手として500試合、カップ戦で100試合。記録はどこまで伸びる?
「それは自分では分からないよ。試合出場のチャンスを与えられたら、僕たち選手は自分の力のすべてを出して勝ちにいくだけ。それはこれまでも、これからも変わらない。出場試合数は、その結果に過ぎないのだから」