今シーズン、リーガでは膝の靭帯の裂傷によるケガが多発している。ニハト(ビジャレアル)、エドゥ(バレンシア)、ゴンサロ・ロドリゲス(ビジャレアル)、ピレス(ビジャレアル)、クアルテロ(サラゴサ)、マキシ・ロドリゲス(アトレティコ・マドリー)、ペトロフ(アトレティコ・マドリー)、バレロン(デポルティーボ)、ボディーポ(デポルティーボ)、モラトン(ラシン・サンタンデール)、シシーニョ(レアル・マドリー)、ガビラン(バレンシア)、ティコ(アスレティック・ビルバオ)らが不運にも膝の靭帯の裂傷による故障者リストに名を連ねている。1シーズンでのこの種のケガによる故障者続出は類を見ないし、その多さに驚きを隠せない。

突然ピッチに倒れ込み、ピッチ内は驚きのあまり沈黙し、ピッチを後にする選手からは痛みと恐怖による叫び声が漏れる。痛みとともに選手の脳裏には手術、リハビリ、長期離脱という言葉が走り、少なくとも6〜7ヶ月間はフットボールを奪われることになる。

ピッチに足を取られたり、ピッチコンディションの悪さから試合中にこのケガが起きた選手もいれば、十分なアップを行えずに起きた選手、衝突により起きた選手とその原因は様々だ。プレシーズンを含めた試合での付加や筋肉のコンディションに原因であることも忘れてはならない。

22日にも左膝靭帯の裂傷で今シーズン絶望となったニハト。同クラブのペジェグリーニ監督は、今シーズンのリーガでのケガ人の多さについて、「フットボールにおいて膝の負傷というケガの問題を非常に危惧している。こんなに多発するとは普通ではない。なぜこのようなケガが多くの選手に起きているのか、どうしたら予防できるのかを分析し、何らかの策を講じる必要がある」とコメントしている。

チームのメディカルスタッフやギジェン医師といった膝の専門家が膝の靭帯裂傷の予防策の究明に取り組んでいるが、ケガの防止のためにも、これ以上ケガ人を増やさないためにも一刻も早い原因究明が待たれる。