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東京地検特捜部に逮捕・起訴された詐欺事件の被告が、取り調べで「検察庁を敵視するのは反社」などと言われ侮辱されたとして、13日、担当した検事を東京高検に刑事告訴しました。

太陽光発電事業を行う「テクノシステム」の社長・生田尚之被告は、融資金の名目で金融機関からおよそ22億円をだまし取ったなどとして、詐欺などの罪に問われています。

生田被告は13日の初公判で、「返済する意思も能力もあった」などとして無罪を主張しました。

また、この事件をめぐって生田被告は、逮捕後、黙秘をしていましたが、取り調べを担当した東京地検特捜部の検事から、長時間にわたり大声で罵倒や侮辱をされたなどとして、13日、この検事を特別公務員暴行陵虐の疑いで東京高検に刑事告訴しました。

告訴状によりますと、この検事は「検察庁を敵視するということは反社や」などと執拗(しつよう)に繰り返し、取り調べはあわせて205時間に及んだとしています。生田被告は、この取り調べで精神的苦痛を受けたとして、国に損害賠償を求める民事訴訟も起こしています。