退団セレモニーであいさつする綺城ひか理

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 宝塚歌劇花組「エンジェリックライ」「ジュビリー」の千秋楽が10日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、来年1月19日付で退団する14年目の男役スター・綺城(あやき)ひか理らが本拠地に別れを告げた。

 同日で卒業する22年目の専科スター・凪七瑠海(なぎな・るうみ)のサヨナラショーでは、星組時代の「ロミオとジュリエット」の楽曲「どうやって伝えよう」のソロを披露した。

 同期の花組新トップスター・永久輝(とわき)せあから花束を贈られた長身176センチの大型男役は「歌を歌いたくって入った宝塚でした。声を出すことが怖い日もありましたが、お客様の拍手が私に力をくださいました」と感謝。宝塚を「夢の工場」と例えて「数え切れない人たちが愛情を注いだ作品を私たちが責任を持ってお客さまにお届けする。この過程のすべてが愛しく、私の大好きなことです。自分が積み重ねてきた思いを受け継いでくれるみんながいる…。そう思えた今、卒業することに何のためらいもありません。夢を見せていただいたのは私の方でした。14年間、本当にありがとうございました」とスピーチした。

 また、11年目の男役・泉まいらも同時卒業する。組長から愛称を呼ばれる前に「はい!」と答え、笑いを誘ったが「4度の受験を経て、100期生として入団させていただき、途中諦めることなく今日まで走ってきました。まばたきするのも惜しいくらいの景色に出会えました」と、あいさつした。