サミュエル・エトー、レオ・メッシ、ハビエル・サビオラの負傷離脱でバルセロナの冬の移籍マーケットでのフォワード獲得に関するニュースが連日メディアを賑わせているが、今のところクラブ側は「補強は考えていない」という姿勢を見せている。そして、元バルセロナの監督、ヨハン・クライフ氏も自身の持つ‘La Vanguardia’の週間コラム内で「バルサに補強は必要ない」との見解を示した。

「1月1日までは誰も獲得できない。その頃にはサビオラが戻ってくる。そして、チャンピオンズリーグが再開する頃にはエトーやメッシも復帰するだろう。クリスマス休暇に入る前までは現戦力で乗り切れるはずだ」。

バルサのご意見番クライフ氏は、「現戦力(ロナウジーニョ、グジョンセン、ジュリ、エスケーロ)で十分に戦える」と明言した上で、「冬の移籍マーケットで新たな選手を獲得したとして、その選手が活躍するという保証はどこにもない。選手というものは新しいチームにすぐに適応できるというものでもないからだ。それに、バルサが必要とするような優れた選手が一体どのくらいいるというのだ」とシーズン途中での移籍について疑問を呈した。

また、2006年の‘バロンドール’についても触れたクライフ氏。レアル・マドリーのイタリア代表DFファビオ・カンナバーロの受賞には敬意を払うとしながらも、昨シーズン最高のプレー、活躍を見せた3人のFW、ロナウジーニョ、エトー、ティエリ・アンリ(アーセナル)のいずれかに与えられるべきとも。

「もし、ワールドカップが絡んでいてロナウジーニョやエトーに与えられないのであれば、アンリに与えるべきだと私は思う」と自身の意見を載せている。