阪神・高橋 実戦復帰まで3カ月以上…来季開幕は白紙 5度目の手術 球団は復帰へ向けて慎重期す方針
阪神は8日、高橋遥人投手(29)が「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を終え、愛知県内の病院を退院したと発表した。術後の状態次第ながら一般的には実戦復帰まで3カ月以上の時間を要するとみられ、現状では来季開幕は白紙。過去に4度も肩や肘にメスを入れているだけに、球団としては復帰へ向けては慎重を期す方針だ。
「球団には何度も手術をさせていただき、本当に感謝しています。来シーズンしっかりチームの戦力になるために、また、ファンの皆様の期待に応えられるように、一生懸命頑張りたいと思います」
高橋は球団を通じてコメントを発表した。昨年6月には左肩と左手首の手術。その際、左手首の骨にチタンプレートを埋め込んで固定していた。今回はそのプレートを除去したもよう。自身も13年に「右肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)」を受けた経験がある藤川監督は早期復帰を願った。
「本当のいい状態に戻れるというところで。故障してということではなくて、さらに良くなるためにということ。彼は不死鳥なんでね。(良い)状態で戻ってきてくれることが何よりチームのためだし、彼自身のため」
育成選手としてスタートした今季は7月に支配下選手に復帰。8月11日の広島戦では21年10月21日の中日戦以来1025日ぶりの復活星を挙げた。レギュラーシーズンでは5試合に先発して4勝1敗で防御率1・52。10月13日、DeNAとのCSファーストS第2戦にも先発していた。来季8年目を迎える期待の左腕が、再び復活マウンドを目指して歩みを進める。