セリエA第12節、ローマで行われたASローマ対カターニャの一戦は7−0で試合を終えた。セリエAでは83−84季第1節ユベントス対アスコリ(ユベントス勝利)以来23季振りとなる歴史的大差を巡り、国内で議論が噴出している。

試合後、ASローマ監督スパレッティがカターニャ選手一人一人に握手を求め、気遣ったことも議論を過熱させている。カターニャ会長プルビレンティはスパレッティ監督の行為を偽善と捉え、「自分は神の域にでも達したと勘違いしているかも知れないが、罰が当たる」、と痛烈に批判した。当のスパレッティ監督は「試合後はいつも相手選手と握手をしている」と強調したが、遺恨は拭い去れていない。

現地紙ガゼッタ・デッロ・スポルトは公式サイト上で緊急アンケート調査を実施、「最後まで闘う姿勢を支持するか、壊滅状態に追い込む必要はなかったか?」の世論調査を行っている。20日23時時点で11733人がアクセス、途中結果によると75.8%が闘う姿勢を支持しているとの事。「息の根を止める」行為を嫌うイタリアの国民性もあり、良くも悪くも大差に発展しないセリエAに起きた7−0珍事。多くの関係者が持論を展開するなか、ラグビーイタリア代表主将ボルトラミは「カターニャをリスペクトして最後まで100%を貫いたASローマは賞賛に値する。だが、スパレッティ監督が敗者を労った行為は余計だったかな」とコメント、外部から冷静かつ適切な分析をしているが・・・。