下着姿で大学でデモを行った20代女性…「ヒジャブ義務」警備隊に逮捕=イラン
イランの首都テヘランで20代の女性がイスラムの服装規定に抗議する意味で下着姿でデモを行った。
3日、ロイター通信によると、前日テヘランのイスラーム・アザド大学である女性が下着だけを着用したままデモを行って警備隊に逮捕された。この女性の身元はまだ確認されていない。
大学側報道官は、自分のXアカウントを通じて「該当女性が深刻な精神的圧迫状態で精神疾患を患っていた」と明らかにした。しかし、ソーシャルメディアのユーザーは、これがイスラムの服装規定に対する意図的な抗議だと反論している。
これに先立って、この大学生はヒジャブを間違って着用したという理由で保安要員らに暴行されたと知られた。
AFP通信は、この女性が服装の取り締まりを受けた後、これに抗議する意味で服を脱いだと報じた。イランでは女性のヒジャブ着用が法的に義務付けられており、服装規定違反時に厳重な処罰を受ける。
過去にも同様の抗議デモがあったが、イラン当局はこれを精神疾患だとし、該当女性を精神病院に搬送したことが分かった。
特に、2022年9月にはヒジャブ着用不良を理由に逮捕された女性が拘禁中に死亡する事件が発生し、全国的な反政府デモに拡大したりもした。この事件以降、イラン内の女性たちの服装規制に対する抵抗がさらに激しくなっている。
現地人権団体は「今回のデモはイラン女性の基本権と自由を制限する強圧的な宗教規制に対する勇気のある抵抗」とし「当局の『精神疾患』規定は抗議の正当性を薄めようとする試み」と批判した。