『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』サルマン役、故クリストファー・リーの未公開音源を使用
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ初のオリジナル長編アニメーション映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』に、ピーター・ジャクソン監督の実写映画版でサルマン役を演じた故クリストファー・リーの声が登場することがわかった。プロデューサーのフィリッパ・ボウエンが、米の取材にて明かした。
クリストファー・リーは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作&前日譚『ホビット』3部作に白の魔法使いサルマン役で出演。2015年6月に呼吸器疾患と心不全で治療を受けていた病院で他界した。
『ローハンの戦い』はオリジナル3部作からつながる物語で、サルマンが登場することも知られている。ボウエンによると、サルマン役の声をリーに演じてもらうべく、AI技術による復元ではなく、リーの妻ギッテ・クロエンケから承諾を得て、リーの未公開音源を使用した(クロエンケは2024年6月に逝去したが、生前に許諾を得たという)。
「彼の記録にアクセスし、声を聞くことができました。セリフを読んでいる時だけでなく、録音時に私たちに向かって話しかける声もです」とボウマンは語る。本編では、『ホビット 決戦のゆくえ』(2014)の“Are you in need of assistance, my lady?”というセリフを基に、アニメ版のサルマンに命を吹き込むことができた。当初はリーの声に似た代役を起用する選択肢も考えたというが、ボウマンは「彼の声を使えたことが本当に嬉しいし、素晴らしいことだと感じています」という。
本作は実写映画シリーズを手がけたニューライン・シネマが、ワーナー・ブラザース・アニメーションとタッグを組み、「指輪物語 追補編」の一部であるローハンの最強の王ヘルムについての記述を膨らませたオリジナルストーリー。『ロード・オブ・ザ・リング』の183年前の世界を舞台に、“一つの指輪”をめぐる壮大な冒険へとつながる、まだ誰も知らない伝説の戦いの幕が開ける。
監督は『東のエデン』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』「精霊の守り人」の神山健治。アニメーション制作は、『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』やアニメ「ULTRAMAN」「ブレードランナー:ブラックロータス」などのStudio Sola Entertainmentが手がけ、同社のジョセフ・チョウがプロデューサーを担当。『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズ全作の脚本を執筆し、ピーター・ジャクソンと共に“中つ国”の世界を創造したフィリッパ・ボウエンがプロデューサーとして参加した。
映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は2024年12月27日(金)劇場公開。
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