北海道大学生暴行死 交際相手の女「嫉妬心が強い」 同級生が明かす“執着トラブル”
北海道江別市で男子大学生が暴行を受け死亡した事件です。被害者の交際相手・八木原亜麻容疑者(20)が高校時代に起こしていたトラブルを当時のクラスメートが明かしました。
【画像】「負の相乗効果でエスカレート」若者の犯罪心理に詳しい専門家が解説■同級生明かす 強い口調で怒る姿も
八木原容疑者の印象を「嫉妬心が強い」と話すのは、高校で同じクラスだった女性です。
八木原容疑者と高校の同級生Aさん「どうしても嫉妬心が強いというか、自分の友達をとられたくないという思いが強かったのかなと思う」
先月26日、大学生の長谷知哉さん(20)が江別市の公園で全裸の状態で見つかり、その後、死亡した事件。
長谷さんの交際相手の八木原容疑者とその友人の川村葉音容疑者(20)ら男女6人が傷害致死などの疑いで逮捕されています。八木原容疑者は警察の調べに次のように供述しました。
八木原容疑者の供述「長谷さんに1年後の別れ話を切り出され、その相談のために会った」
関係者によりますと、長谷さんは就職を機に道外へ出ることを考えていたといいます。
八木原容疑者について番組の取材に答えてくれた同級生2人に共通していたのは“嫉妬心”や“執着心”というキーワードです。
Aさん「2年生くらいの頃、私が仲の良い子と話していると、八木原容疑者が嫉妬心で(自分の)机の所に『退学したら』のようなことが書かれていた。(書かれた場所は)目立つ所ではなく、そうされている本人は分からないで周りが気付くみたいな感じ」
同じようなトラブルは他にもありました。
Aさん「机の中に白い紙で『●●と仲良くしないで』と入れられて、それが『八木原容疑者の字だね』となって、先生に提出して先生の中でも問題になった」
別の同級生は次のように話します。
八木原容疑者と高校の同級生 Bさん「(八木原容疑者は)高校の時、付き合っている人がいて、私の友人と付き合っていたと思う。少し重い感じだったみたい。(会話は)あまり聞いていないが、いつも廊下で会っていて執着心があったのかなと思う」
八木原容疑者は当時の交際相手と高校の廊下でけんかをすると、手は出さないものの、大きな声で強めの口調で怒っている姿をよく目にしたといいます。
■専門家「エスカレート型犯罪」今回の事件、逮捕された少年らは調べに対し、こう話していることが新たに分かりました。
逮捕された少年ら(捜査関係者から)「長谷さんのキャッシュカードを使って現金を引き出した。現金は分け合った」
被害額は十数万円とみられ、札幌市内のコンビニのATMから現金を引き出す様子が防犯カメラに映っていたといいます。
警察は、容疑者らが長谷さんに暴行しながらキャッシュカードの暗証番号を聞き出した可能性があるとみて経緯を調べています。
若者の犯罪心理に詳しい専門家は次のように話します。
犯罪心理学者 出口保行氏「今回の事件は非常に場当たり的に行われている。基本的には(被害者の)服を脱がせて、所持品を加害者が手にした時にそういうものがあることに気付いて、お金を下ろすなり現金を窃取するなりしたのではと思う」
なぜ、男女6人は長谷さんが亡くなるまで暴行を続けたのでしょうか。
出口氏「集団心理の中で『ここで止めたら自分に矛先が向くのでは』と恐怖心がある。それがあると、どんどんエスカレートするしかなく、誰かが『止めよう』というのも難しくなる。こういうのは負の相乗効果があってエスカレートしていく、長時間化していくということが十分考えられる。特に青少年の場合はこのエスカレート型の犯罪が非常に多い」
(「グッド!モーニング」2024年11月3日放送分より)