オリックスが獲得を検討している遠藤

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 オリックスが阪神から戦力外通告を受けた遠藤成内野手(23)の獲得を検討していることが2日、明らかになった。育成選手での契約を視野に入れている。

 遠藤は東海大相模から19年度ドラフト4位で入団。二遊間を中心に内野を全てこなせる守備力を身に付け、打っても昨季はウエスタン・リーグ2位の打率・270を記録。今季もウエスタンで最高出塁率・392をマークし、リーグ2位の30盗塁と奮闘したが、自身初の1軍出場はかなわなかった。

 若くて走れる内野手は、今のオリックスに貴重な戦力だ。チームは今季、盗塁数がリーグワーストの61盗塁。遠藤が持ち味を生かしてチャンスをつかむことができれば、念願の1軍初出場も見えてくる。

 オリックスとの縁も深い。元オリックスで現在はレッドソックスでプレーする吉田正尚と22年から自主トレを行い、打撃技術などを学んできた。また、宮城は19年のU−18W杯でともに日の丸のユニホームに袖を通した間柄だ。

 阪神退団が決まった際に遠藤は「正直びっくり。それを受け止めて、次につながるように阪神でやって来たことを生かして頑張っていきたい」と現役続行に意欲を示していた。虎で思い描いた活躍ができなかった悔しさを胸に、オリックスで才能を開花させる。

 ◆遠藤 成(えんどう・じょう)2001年9月19日生まれ、23歳。秋田県出身。178センチ、85キロ。右投げ左打ち。内野手。東海大相模から19年度ドラフト4位で阪神入団。1軍出場なし。24年10月に戦力外通告を受ける。24年ウエスタン成績は126試合で打率・262、30打点、30盗塁、本塁打なし。また、65四球を選ぶなどウエスタンでは最高出塁率・392だった。