値上げ時代 歯の検診やサプリメント摂取は後回し?
株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市北区)が発行する生活情報誌『サンキュ!』は、このほど「第2回サンキュ!女性の健康とストレス調査」の結果を発表しました。同調査によると、約7割が「自分や家族が病気にならないように、対策や予防をしている」と回答しました。その一方で、「歯の検診」や「サプリメント摂取」などお金がかかる対策が減少していることがわかったそうです。
調査は、全国の20〜50代の既婚女性517人を対象として、2024年8月にインターネットで実施されました。
はじめに、「休息をとることに罪悪感はない」と答えた割合を調べたところ、ストレスを感じていない人(130人)は90.7%、ストレスを感じている人(387人)では64.6%と約26ポイントの差がみられました。
さらに、「過去半年の一日当たりの平均睡眠時間」では、ストレスを感じていない人の68.5%が「6時間以上」であるのに対して、ストレスを感じている人では50.2%と、約18ポイントの差がみられ、ストレスを感じている人の2人に1人は睡眠時間が6時間未満と、ストレスを感じている人の睡眠時間が相対的に短いことがわかりました。
また、「活動と休息のメリハリがつけられている」と答えた割合を、ストレスの感じ方別に見ると、ストレスを感じていない人が79.2%だったのに対して、ストレスを感じている人では44.1%と役35ポイントの差がみられました。
続けて、「休息のとり方」の比較では、ストレスを感じていない人のほうが、ストレスを感じている人よりほとんどの項目で比率が高く、特に「家族や友人と過ごす」(ストレスを感じていない人73.1%、ストレスを感じている人61.5%)、「スポーツなどをして体を動かす」(同13.1%、同4.9%)で10ポイント程度の差がみられました。
次に、「自分や家族が病気にならないように、対策や予防をしていますか」という質問には、71%が「対策や予防をしている」と回答。
その一方で、具体的な項目を2023年調査と比較すると、「感染症対策」(41.4%→32.7%)が約9ポイント減少、「歯の検診」(40.8%→40.0%)は8.5ポイント減少、「サプリメント摂取」(25.7%→20.3%)が約5ポイント減少しており、お金がかかる対策が減少しているほか、「定期的な運動」(32.9%→26.9%)が6ポイント減など、猛暑の影響がうかがえる結果となりました。
最後に、「積極的に取り入れている食品」を教えてもらったところ、「納豆」(76.3%)、「ヨーグルトやヨーグルトドリンク」(71.5%)など、より安価なものが上位を占めました。
一方、減少幅が大きかったのは「納豆以外の大豆製品(豆乳、豆腐など)」(53.1%)で約15ポイント減、「ナッツ系」(29.5%)で約9ポイント減、「麴食品(甘酒、塩麴、味噌など)」(22.7%)で8ポイント減となりました。