18日に行われたラシン・サンタンデール戦で退場となったレアル・マドリーのMFグティだが、このグティの退場劇は偶発的なものではなく、彼が試合前日の金曜日に受けたレアル・マドリーからの契約延長のオファーの内容が大きく関係しているとスペインの日刊紙‘El Mundo’紙が報じた。

レアル・マドリーとの契約は2008年までとなっているグティ。この夏にはアトレティコ・マドリーへの移籍の噂も上がったが、同クラブのラモン・カルデロン会長はグティと‘終身契約’を結ぶ意思があることも伝えていた。しかし、ミヤトビッチ、スポーツディレクターから実際提示されたのは2年延長の2010年まで、そして年棒額は彼の要求する額より少ない年30万ユーロ(約4500万円)というものだったようだ。グティはこのオファーにまったく満足することはできず、交渉はもの別れに終わっている。そして、クラブの自身に対する過小評価への不満があの退場劇に繋がったのではという見方もあるようだ。

今シーズン、グティはカペッロ監督の信頼を勝ち取り、ほとんどの試合に出場。チームの攻撃を支えている。その自負も当然彼にはあるだろうし、もっと評価して欲しいと考えるのも無理はない。金額が最も重要なことではないと主張するグティだが、両者の考えには開きがある。今後はグティの年棒が焦点となり交渉が進められていくことになる。