チェルシーのアリエン・ロッベンが、移籍の可能性を示唆した。今シーズンの20試合中、ジョゼ・モウリーニョ監督がこのオランダ代表ウイングを先発起用したのは、わずか10試合。指揮官の採用するローテーション制に不満を募らせるロッベンは、『ニュース・オブ・ザ・ワールド』紙の取材で、その思いをぶちまけた。

「このままだったら、他のオプションも考えないといけない。チェルシーには、何もせずに大金を稼いでいる選手がいる。でも、僕はそんな風にはなりたくない。僕はまだ十分すぎるほど若いんだから」

 ロッベンとモウリーニョが良好な関係を築いているとは言えない。昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ、グループリーグのベティス戦で、指揮官に途中交代を命じられたロッベンはブチ切れ。以来、2人の関係は冷え切っているようだ。しかし、今シーズンの序盤にケガで1ヶ月の離脱を余儀なくされたオランダ代表は、復帰後に指揮官から出場機会の倍増を約束されたという。

「監督は、もっと頻繁にプレーさせてくれると言ってくれた。本当にそうなるか、様子を見てみようじゃないか」

 22歳ながら、その実力は折り紙つきのロッベン。今夏にはレアル・マドリーからのオファーが届くなど、獲得を希望するクラブには事欠かないはず。稀代のドリブラーの去就は、モウリーニョの口約束が左右することになりそうだ。