試合が行われるたびに、負傷により選手を失っていくバレンシア。そして、18日に行われたセビージャ戦でまた1人、貴重な戦力を失うことになった。バレンシアは、3−0で完敗しただけでなく、ブラジル人MFエドゥを失うという敗戦以上に大きな代償を払うことになった。ケガに呪われるとしか言いようがない。

エドゥは、左膝靭帯の捻挫で先週のチーム練習も途中リタイアしていたが回復し、セビージャ戦の招集メンバーにも入った。ベンチスタートとなったエドゥだが、後半11分にホアキンに代わって出場。しかし、試合終了間際にエドゥを悲劇が再び襲うことになった。エドゥは、ボールをカットしようとしただけのプレーで、芝に足をとられそのまま右膝を捻った。悲鳴を上げ、倒れ込んだエドゥのケガは重傷であることは一目瞭然。本人もそれを自覚していたのか顔を手で覆い、泣きながら担架で運び出された。左膝前十字靭帯の裂傷で昨シーズンを棒に振ったエドゥにとって今シーズンに懸けるものは大きかったはず。ショックと悔しさが入り交じっての涙となった。

右膝に重傷を負ったエドゥは、翌日曜日にも精密検査を行いそこではっきりした診断が下されるが昨シーズンと同じケガが右膝に起こったものと見られており、今シーズン絶望である確率は90%だ。

来週日曜日(26日)には、メスタージャにレアル・マドリーを迎え撃つバレンシアだが、FWビージャはセビージャ戦で足首を痛め交代、そして退場となったMFシルバの欠場は決まっているなど不安材料は尽きない。ここ3試合では2分1敗でリーガの順位も落としているバレンシア。加えてケガ人続出という厳しい状況にまさしく正念場を迎えている。