セリエA第12節の2試合が行われた18日、ACミランは敵地でエンポリと対戦し、0−0スコアレスドローに終わった。「−8p」スタートのACミランは4勝4敗4分の勝ち点「8」、他ゲームの結果待ち状況だが、暫定14位と低迷している。

それにしても点が入らない。FW陣の得点力不足打破に向け今季初となる4−2−3−1で挑んだACミランは、相手DF陣を切り崩すことなく終了した。ACミランはジラルディーノを1トップに、トップ下にカカー、中盤両サイドにセードルフとオリベイラを配置してゴール奪取に賭けたが失敗。後半に入りインザーギとボリエロを投入、攻撃陣を全て起用する総力戦を仕掛けたが、ネットを揺らす場面は一度も見られなかった。

今季好調のエンポリとは言え、ACミランとの格の違いは一目瞭然。格下相手に必勝態勢で挑んだミラン監督アンチェロッティは「PKが与えられなかった?そんな事は問題じゃない。FW陣がもっとしっかりやってくれないと!!」と憤怒の表情で試合を振り返った。カフー(36)、コスタクルタ(40)、ヤンクロフスキー(29)とともにDF陣を統率した主将マルディーニ(38)は「『年金生活者』と言われながらも、俺とビリー(コスタクルタ)は勝利のために全力を尽くした」と苦虫を噛み潰したようで吐き捨てた。

平均年齢35.8歳のオヤジ4バックが相手攻撃陣完封に成功するなか、イケメンFW陣の不甲斐なさだけが目立ったACミラン。第12節を終了して2ゴール以上を記録したFWはいない。優勝争いから早々と脱落、目標を「欧州CL出場圏内の4位以内確保」に切り替えたACミランだが、最低目標も危うい状況に陥っている。