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 ◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦 ドジャース−メッツ(2024年10月16日 ニューヨーク)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、敵地でのメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦に「1番・DH」で先発出場。第4打席まで無安打、1四球でポストシーズンは走者なしでは22打数無安打となった。

 相手先発・セベリーノとは通算6打数3安打で、エンゼルス1年目の18年に当時ヤンキースだった右腕の内角97マイル(約156キロ)を弾丸ライナーで右翼席に運ぶ衝撃の一発を放ち、それまで実力に懐疑的だったニューヨークのメディアに認められるなど大きな話題を呼んだ。

 大谷の初回の第1打席、相手右腕の第1球、内寄りの95マイル(約152・9キロ)の直球に積極的にバットを出したが、一ゴロに倒れた。ベッツ、フリーマンは連続三振に倒れ、初回は無得点に終わった。

 敵地で大ブーイングの洗礼を受ける中、ドジャースが2回に2点を先制した。先頭のマンシーが四球、T・ヘルナンデスが野選で無死一、二塁。1死後に二、三塁となり、ここまでのポストシーズンで23打数2安打の打率.087と不調だったスミスが相手先発セベリーノのグラブをはじく強襲安打で先制。さらに1死一、三塁からエドマンが中犠飛を打ち上げて2点を奪った。

 ドジャースは2―0で迎えた6回2死二塁から9番打者の“キケ”ことE・ヘルナンデスが元西武のギャレットから左越えに貴重な追加点となる2ランを放った。次打者席で見守っていた大谷もガッツポーズをして喜んだ。

 E・ヘルナンデスは2015年からの7年連続を含む、9度目のプレーオフ出場。2017年にはポストシーズン1試合3本塁打をマークしたこともあり、これでポストシーズンは今季2本目、通算では15本目の本塁打と“PS男”が今年の秋も本領を発揮している。PS通算15本塁打はヤンキースのジャッジを抜き、現役選手では単独8位に浮上した。